○阪神2-0西武●(セ・パ交流戦)

阪神が競り勝った。八回2死一塁で、檜山が左中間を破る先制の二塁打。金本の適時打で1点を加えた。先発・江草は5勝目。ナイトゲームで巨人が敗れたため、阪神は今季初の単独首位に浮上した。西武は好投の西口を援護できなかった。

▽西武・伊東監督 西口は今季一番と言っていいくらいの内容。次につながる。負ける時はこんなもの。こういう緊迫した試合をやっていければいい。

▽阪神・岡田監督 江草は最初良くなかったが、途中から低めにボールが集まるようになり良くなった。

◇ベテラン檜山が決勝二塁打
第1戦で西武・松坂に完封された阪神だが、この日も先発の西口に、七回まで2安打と抑えられていた。そんな嫌なムードを、檜山の一打が吹き飛ばした。

八回2死後、赤星が四球を選んだ。七回までに122球を投げ、疲れの見える西口をとらえるチャンス。檜山は「後ろにつなぐこと」を心掛け、フルカウントから外角の直球を振り抜いた。打った瞬間に「抜けると思った」打球は左中間を破る適時二塁打。
価値のある先制打となった。

「(この日の西口から)点を取るのは難しいので何とかしたかった」と檜山。この回、金本にも適時打が出て計2点。前日は無死二、三塁から3者三振するなど、チャンスを生かせなかった打線だが、この日はワンチャンスをものにした。

檜山は交流戦限定の指名打者で起用された23日のロッテ戦で、決勝本塁打を放ち、存在感をアピール。この2試合は2番・右翼で先発し、結果を残した。松坂や西口といったパの一流投手との対戦は「やりがいがあるし、結果が出ると自信になる」と頼もしい。

5連敗した4月22日には最大7あった巨人とのゲーム差を徐々に詰め、0.5差で迎えたこの試合。ナイトゲームで巨人が敗れたため、チームは単独首位に躍り出た。しかし緊迫の首位争いにも、ベテランは冷静だ。「まだ序盤戦。(順位は)気にせず、目の前の試合を戦っていきたい」。まずは、9連戦の締めくくりとなる西武との最終戦で勝つつもりだ。【立松敏幸】

○…阪神・江草がチーム最多の5勝目を挙げた。
立ち上がりはリズムに乗れず、四回まで毎回得点圏に走者を背負ったが、2併殺などもあり何とかしのいだ。五回以降は「しっかり腕を振ろうと心掛け」、得意のツーシームが決まり出したこともあり、持ち直した。「点を取ってくれるまで0点で抑えたかった」と江草。我慢の投球に、久保投手コーチは「江草はよく踏ん張って投げてくれた」と評価した。

○…8回を被安打4の2失点と好投しながら、敗戦投手となった西武・西口。
今季これまで、失点の多かった序盤を、キレのいいスライダーと粘りの投球で乗り切ったこともあり、「負けて悔しいけど、満足」と、立ち直りのきっかけをつかんだ様子。ただ、3勝6敗と負けが大きく先行していることは気になるよう。「借金だらけ。誰かお金貸してって感じ」とため息をついていた。

【2006/5/27 毎日新聞】
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