「左ヒザが不調」と自己申告 

巨人戦に快勝し、連敗を「4」で止めたオリックス。本来なら古巣・巨人へのリベンジという題目のもと、清原のスタメン起用で話題を集めるはずだったが、本人が左ヒザの不調を訴え欠場。ベンチで半身を乗り出し声援を送ったものの、両軍ベンチやファンに肩透かしの感は否めない。

清原が巨人を自由契約になり、オリックスへ移籍した最大の理由は、「巨人を見返してやる」との意地。だが、先の5月9、11日の巨人戦(1戦は雨天中止)では、左足の内転筋痛で打席に立つことができず、「夢だった巨人戦に出られなくても、気持ちを落とさずやっていく。復帰したら2度と(試合を)抜けることなくやり通したい」とコメントしたものだ。

ところがその後も、DH制がないセ主催ゲームでは、守備についた際に左ヒザへの負担が大きいのか違和感を訴えるケースが多い。今季前半を清原人気で話題をつなごうとする球団は、「とにかく無理するな」(中村監督)で超VIP扱いで欠場を認めてきた。

13日の試合は、土のグラウンドで比較的、足に負担がかからない福島にもかかわらず、清原の自己申告でまたも欠場。「現況ではDHでの出場以外は無理じゃないかと思う。いずれにせよ、その日の彼の状態に合わせる」と中村監督。

交流戦9勝21敗。その責任の一端は14試合に欠場した清原にもあるが、それも一切不問だ。

「今のオリックスには試合に出ても出なくても清原の動向が最も話題になる。そのお宝を切り捨てるワケにはいかない。とにかく、引っ張れるだけ引っ張れというのが、球団とフロントの一致した方針でしょう」とは球界関係者。

これでは他の選手がシラけるのも当然。連敗地獄は脱したが、オリックスの行く手は険しい。(夕刊フジ編集委員・高塚広司)

【2006/6/14 ZAKZAK】
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