虎の守護神、阪神の藤川球児投手(26)が12日にも出場選手登録を抹消されることが、11日明らかになった。右肩に張りを訴えて登板ペースをセーブし、9日の横浜戦(横浜)で6日ぶりに登板したが、その後も張りが取れなかった模様だ。この日阪神は、首位中日との3連戦の初戦に破れ、6・5ゲーム差に引き離された。残り2戦で1つでも負けると、中日に優勝マジック40が点灯する。球児離脱で、さらに虎が追い込まれた。

連覇に向けて負けられない戦いを続ける岡田阪神が、苦渋の決断を下した。右肩に違和感を抱えたストッパー藤川が1軍から離脱した。回復に専念させる措置の模様で、きょう、あすの中日戦を含めて最短でも22日(広島戦)までは守護神抜きの戦いを強いられることになった。

藤川は昨季日本新記録となる年間80試合に登板。今季も球宴までの前半戦で45試合に登板した。開幕からはセットアッパーとして、また久保田が骨折した6月下旬からはストッパーとして、
勝ち試合の多くをしめてきた。しかし、球宴での連投、7月30日のヤクルト戦でリリーフ転向後最長の3イニング、3連戦2試合5イニングを投げるなどした疲労が重なり、右肩の不調を訴えていた。今月7日にはチームを一時離れ、福岡県内の病院で検査を受けていた。

当日の診断結果は「問題はなかった」(久保投手コーチ)と重大な異常は判明しなかった。その後もチームに帯同し、9日横浜戦(横浜)では打者1人に対して5球を投じて抑えた。今回の中日3連戦で全快することを見越し、慎重に調整を重ねてきた。

だがこの日の練習では外野で遠投、キャッチボールを行った後に首をひねるなど不安がる様子もみせていた。ブルペンで待機させながらでは回復が思うように進まず、首脳陣は1度離脱させることを選択した模様だ。

久保田に続き、藤川までが不在となるブルペンではウィリアムス、ダーウィンらが勝ちパターンでの継投となる。この日の中日戦では1点差に迫った5回裏から桟原、江草と投入し、追加点を阻んだ。

また右の代打要員だったスペンサーも2軍に降格。15日の横浜戦(大阪ドーム)から昇格予定だったオクスプリングを急きょ、1軍に呼び寄せる。先発要員だった能見を中継ぎに回すためと見られ、苦しい台所事情をうかがわせる。

藤川が異常を訴えてからは打線の奮起もあり、5日広島戦から5連勝と中日追撃態勢を整えていた。いざ直接対決を向かえた矢先に、絶対の信頼を置いていた中継ぎ右腕がついに離脱。初戦に敗れて6・5ゲーム差に開き、あと1敗でマジックがついてしまう苦境で、さらなるショックに見舞われた。

【2006/8/12 大阪Nikkansports】
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