阪神が今秋の大学・社会人ドラフトで大阪ガス・小嶋達也投手(20)を希望入団枠で獲得することが29日、確実となった。近日中にも大阪ガス側へ正式なあいさつに訪れる見通しだ。地元大阪出身のMAX147キロ左腕には、社会人に進んだ3年前から徹底マークするなど相思相愛の関係が続いていた。将来性も豊かな左腕が虎投に加わる。



阪神がいよいよ、意中の恋人にアクションを起こす。球団は大学・社会人ドラフトの希望入団枠で大阪ガス・小嶋の獲得方針を固めて、近日中にも会社側にあいさつに出向く。球団幹部も「もうすぐ」と事実を認めるように、『阪神・小嶋』の誕生が確実視される状況となった。

この日、東京ドームで行われた都市対抗野球の1回戦、大阪ガス-JR東日本東北戦には、
阪神から黒田編成部長以下、8人のスカウトが集結。2-3で惜敗し、結局、登板機会はなかったが、球団としての熱意は示した。

小嶋は今後の進路について試合後、「秋の日本選手権もあるし、プロについてはまだ決めていないし、わからない」と話すにとどまったが、社会人野球の一大イベントを終え、ひとつの節目として球団はアタックを開始する構え。

石川・遊学館高では甲子園に2度出場。2年夏には3試合で41奪三振をマークし、一躍注目を浴びる存在となった。3年時には中日が1位指名を早い時期から固めるほどの逸材だったが、これを蹴って大阪ガスに入社。阪神は大阪・吹田市出身でかねて好感触のあった小嶋を、入社当時から徹底マーク。その成長ぶりを見守ってきた。

本人もドラフト解禁年となる3年目の今シーズンは勝負の年と位置づけてきたが、2月のキャンプ中に打球があごを直撃して骨折。手術を施し入院も余儀なくされた。5月から徐々に投球練習を再開したが、6月の都市対抗予選には間に合わず、登板機会はなかった。しかし、7、8月のオープン戦では何度もマウンドに上がり、復調をアピールしていた。

甲子園球場で大阪ガスの初戦敗退の一報を受けた沼沢球団本部長は「リストに入っている。これまでの方針に変わりはない」と明言。大阪ガス側も進路については大筋で小嶋に委ねる方針だ。家族も阪神ファンとあって交渉はスムーズに運ぶものと思われる。

■小嶋 達也(こじま・たつや)投手
1985年(昭和60年)10月7日、大阪・吹田市生まれの20歳。大隅東小2年の時に「大道ジャガーズ」で野球を始める。東淀中では軟式野球の「東淀川ジャガーズ」に所属した。石川・遊学館に進学後は、1年春から背番号1でエース。2年夏、3年春に甲子園出場。2年夏は3試合で41奪三振を記録し、脚光を浴びる。現在は大阪ガスに所属。1メートル80、71キロ。左投げ左打ち。

【2006/8/30 サンスポ.COM】
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