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 阪神が9連勝で止まった。とうとう負けたか、というよりよくぞ奮戦の感が強い。数字の上では厳しい差をつけられながら、根気強く勝利を積み上げてきた。少しずつ中日を苦しめ始める歩みでもあった。

 これまでは「勝つのみ」でチームの心はひとつになっていた。あきらめや、机上の計算で観念してしまうことがなかった。勝つことだけを求め、そこに結束力が生じてきていた。

 2週間ぶりの敗戦をどう受け止めるか。張り詰めていたものが緩んで、選手個々の思いにばらつきが芽生えるかもしれない。ショックはなくても虚脱感は間違いなくあるだろう。10月1日の中日最終戦で、それがどんな形で表れるかによって大詰めの行方が決まってくる。

 独走する中日を追い続け、球趣をつないできたのだから、最後の踏ん張りがほしい。阪神の粘りを切望するファンに応えてもらおう。


★阪神スミ1

 阪神打線がまたしても山本昌にやられた。ノーヒットノーランを喫した16日以来の対戦で、この日は八回まで5安打、得点は一回の1点だけ。絶妙な緩急に翻弄(ほんろう)され続け、攻略の糸口をつかめなかった。

 今季は山本昌と6度対戦し、そのうち勝った試合はわずかに1つとかもにされた。正田打撃コーチは「(各選手が)攻め方は分かっている」と言うものの、好結果には結びつかず、表情はさえなかった。

◆福原(5敗目)
「きょうは何もないです。すいません」

◆矢野(七回に失点につながる失策)
「福原はいつも通り頑張っていたのに、おれのプレーで流れを変えてしまった」

【2006/9/30 サンスポ.COM】
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