◆ 気迫プレーでチーム引っ張る ◆

 オリックスとの間で成立した今秋第2弾のトレード。浜中、吉野の放出という“出血”で獲得した平野に対して沼沢球団本部長は、1人何役も可能な万能型選手として大きな期待を寄せた。

 「ウチとしては内外野を守れて足のある選手が欲しかった。チームを強くするためには、ある程度の犠牲は払わないといけない」

 今オフの阪神は打線と先発陣の強化が課題。一方で二塁は藤本と関本の併用で固定できず、外野に目を移しても現役引退した中村豊に代わる守備のスペシャリストは見当たらない。機動力でも赤星以外に走れる選手はいない。以上の3つの要素を一挙に補完する可能性を平野は持っている。

 入団当初は二塁に専念していた平野は昨季からは中堅を守る器用さも発揮。走攻守の三拍子をそろえ、内外野を問わず柔軟に起用できるという特性は阪神側が交換要員として指名した理由のひとつだった。

 「突然のことで驚きました。これまでお世話になり、育てていただいたオリックス球団、チームメートのみなさん、スタッフの方々、何より平野恵一を応援していただいたファンのみなさまには本当に感謝しています。タイガースへ行っても気持ちを前面に出した自分らしいプレーができるように頑張りたいと思います」

 オリックス広報を通じた談話で平野は新天地での再出発を誓った。1メートル69、65キロという体格ながら全力プレーが魅力。昨年5月に顔面からフェンスに激突しながら打球を追った気迫の守備は有名だ。勝利のためには故障を恐れず体を張る男が猛虎に新しく加わった。

◆ 阿部は先発候補の一角として期待 ◆
 
 平野とともに移籍が決まった阿部もオリックス広報を通して談話を発表した。「正直、驚いています。お世話になった方々には感謝の気持ちでいっぱいです」とし「ここ数年、自分自身、思うような結果を残せていないので心機一転、とにかく頑張りたい」と意気込んだ。高卒新人だった03年に2勝を記録し、将来のエース候補として期待を集めた逸材。沼沢本部長も「先発候補の一角として期待している」と話した。

【2007/11/27 スポニチ大阪】
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