「おれが阪神辞めてから、なんで強くなったの」

 本日は自虐モードでござい~。巨人への毒舌、こき下ろしで注目を集めている楽天・野村監督の舌鋒(ぜっぽう)。だが、17日の阪神戦では逆転負けを食らい、監督通算敗北数のプロ野球タイ記録を樹立したこともあって、もうひとつの得意技・自虐ギャグ一辺倒だった。

 この日の敗戦で、三原脩監督(巨人など5球団)の監督通算敗戦1453敗に並んだ野村監督。「長いことやってりゃなるもんだ。勲章だよ。何でもいい。名が残る」と堂々としたものだが、その一方で古巣阪神との戦力差に愕然(がくぜん)。

 「阪神との戦力差? 感じてくれましたか! 私から言えないことだけど。おれが阪神辞めてから何年? なんでこんなに強くなったの? 監督代わればこうも変わるかね」とお得意の自虐ジョークを展開した。

 以前、岡田監督を「バント、ヒットエンドランを使わないのか。何を考えとるんや。岡田は変わり者やからな」とクサしたことがあったが、この日の岡田監督はまるで当てつけのように関本と矢野に送りバント合計5つを指示し、すべて成功。これには野村監督も苦笑するしかなかった。

 この日の試合前には「人生大失敗だ。阪神やらなきゃ『大監督』の称号もらえたのにな。有頂天になっていた。おれが行って変えてやろうと。おれがいる時に藤川みたいなモヤシみたいなのを獲った。長く(監督で)いてもらったら困るということだったんだろう」とボヤいていたノムさん。試合では球界を代表する投手に成長したその藤川に、9回をピシャリと抑えられるオマケ付きだ。

 最後は、JFKの一角ウィリアムスがマウンドの土の掘れ具合を気にして制球に苦しんだ原因が、自軍3番手で登板した有銘のスパイク跡が原因となっていたと示唆。「ウィリアムスが出てきそうになったら有銘を投げさせりゃいいか」と笑いを取って締めた。

 チームを去って7年で見違えるほど強くなった阪神を前に、お手上げの風情だった野村監督。だが、2連戦の1戦目はホメて、2戦目後に毒ガスを吐くパターンが往々にしてある。ユメ心許すまじ。

【2008/6/18 ZAKZAK】
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