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 ソフトバンク・王貞治監督(68)が23日、今季限りで退任することを発表した。今後については明言せず「プロ野球で50年、本当にいい人生を歩ませてもらった。ホッとしている」などと語った。

 王監督は2006年、野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督として日本を初代王者に導いた後、同年7月に胃の全摘出手術を受けた。翌07年から再び指揮を執ったが、監督になって19年目となった今季も、体調は万全でなかったという。巨人・長嶋茂雄元監督に続き、日本球界のスーパースターがユニホームを脱ぐことになった。

 王監督は1984年から5年間、巨人の監督を務め、87年にはリーグ優勝。95年からダイエー(現ソフトバンク)を率い、2度の日本一を含む3度のリーグ制覇を果たした。

 現役時代、巨人でプロ野球記録の通算868本塁打を放ち、球史に残る本塁打王として9連覇に貢献した王監督は、ダイエーからソフトバンクに至る監督業で、チームを優勝争いの常連に育て上げた。監督通算で歴代8位の1312勝を挙げている。


ソフトバンク・孫正義オーナー

「王監督には、体調の許す限り監督を続けていただきたいとの思いは今も揺るぎないが、監督の辞意は固く、ご意思を尊重させていただくことにした」


退任の王監督が激白1時間会見“すべて語る”

 ソフトバンク・王貞治監督(68)の退任会見は、異例ともいえる約1時間に及んだ。王監督の話しぶりは、いつにも増して誠実なものだった。

               ◇

 --(ここに至る経緯は)病気をしてからでしょうか

 「体力に自信はあったが、面はゆい、じれったい、という思いで過ごしてきた2年間だった」

 --体調面ですが

 「グラウンドでユニホームを着て死んじゃってもいいな…という思いがあったが、手術してから体重も減ったし、足も自分の足ではないような思いをすることがあった」

 --昨季終了後、2008年が「最後の年のつもり」と選手に伝えました

 「監督生命を懸けて…と話したことで、かえってプレッシャーをかけてしまった。それが、いまとなっては一番の反省点」

 --(23日現在)チームは5位という状況ですが…

 「結果責任は当然ある。流れを変える大きな動きが必要と感じた。(チームが)生まれ変わり、本来の道筋に戻るためにも、監督交代が必要だと」

 --不本意な成績で退任するということになりますが

 「最後を飾って…ということは、自分自身思っていなかった。すべて丸くいけば最高だが、なかなかそうもいかない」

 --ここまでを振り返っていただけますか

 「プロ野球に入って50年。本当にいい人生を歩ませてもらった。心をときめかせて、やらせてもらったのは、幸せだった」

 --退任を決意するまでですが

 「激しい気持ちの揺れ動きはあった。こういう形で正式に表明でき、ホッとしている」

 --監督復帰については

 「現時点では考えていない。東京に家はあるが、福岡は自分の自由に動ける拠点にしたいと強く思っている」

 --今後の野球界とのかかわりについてですが

 「日本の野球界にとって、もし必要とされることがあり、求められたら、進んで協力すべきだと思っている」

【2008/9/23 サンスポ.COM】
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