阪神ドラフト1位の蕭一傑投手(23)=奈良産大=が28日、鳴尾浜で捕手を座らせて43球の投球練習を行った。縦に落ちる独特のカーブに、視察した平田2軍監督が絶賛。横浜の三浦やブレーブスの川上の名を挙げ、ドラ1右腕の潜在能力に期待を寄せた。

 「いい投手は緩急をうまく使う。面白いカーブを投げるね」

 ベース上で鋭く落ちるボールに、2軍監督も思わず感嘆の声を上げた。例に挙げた2人は、くしくも獲得に動きながら逃した両右腕。未来の虎投を背負う黄金ルーキーに、その穴を埋める可能性が十分あると確信した。

 ドロップにも近い変化球は独自で考案した“魔球”でもある。カーブは普通、ボールの縫い目に中指を掛け、リリース時に手首をひねることで変化をつけるが、蕭は人さし指も折り曲げて縫い目に掛ける。これにより回転力が増し、変化が鋭くなる。言うなれば『ダブルブレーキングボール』と言ったところだ。

 本格的に投手を始めた日南学園(宮崎)時代にカーブの握りを教わり、自身で改良を加えていく中で現在の形にフィットした。調子のバロメーターにもなっているボールで「一番投げやすいし、自分はそういうタイプのピッチャーですから」と蕭。自慢の宝刀に磨きをかけ、WBC台湾代表入りと開幕1軍を目指す。

【2009/1/29 デイリースポーツ】
arrow
arrow
    全站熱搜

    ht31sho 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()