“掛布打法”でアーチ量産や!沖縄での合同自主トレに参加している阪神の林威助外野手(30)が29日、フリー打撃で左翼方向へのサク越えを披露した。

 終盤にさしかかったころだった。林が外角の直球を逆らわずにはじき返した打球は、きれいな放物線を描いて左翼ポール付近に着弾した。プロ入り6年間で、公式戦では1度も左翼方向へアーチをかけたことがない。キャンプインを目前に、再び進化した姿を見せつけた。

 「あまり左方向という意識はなかった。センター返しを狙って、コースによって打ち分けるという感じ」。かつて猛虎の4番を張った掛布氏は、甲子園特有の浜風に乗せる芸術的な流し打ちを身につけ、3度の本塁打王に輝いた。本人も「(浜風の利用は)もちろんです。昔から意識はあったけど、意識し過ぎると良い打球がいかなかった」という。

 今季は左ひざの故障が癒え、しっかりと軸足に体重が乗るようになった。パワーアップし、狙わずとも自然体で左方向へ強い打球が飛ばせる。「向こう(左翼)に打てれば、幅も広がりますから」。真弓阪神の最重要課題である“本塁打増”へ、林の存在は欠かせない。

 快晴続きだった沖縄合同自主トレも30日が最終日。本格的に始まる右翼の定位置争いを前に、ミスタータイガースの背番号31を受け継ぐ男が、覚せいの時を迎えている。

【2009/1/30 デイリースポーツ】
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