阪神でオバマ大統領に負けじと「CHANGE」を見せているのが鳥谷敬内野手(27)だ。入団から一蓮托生(いちれんたくしょう)と見られてきた岡田前監督がチームを去ったことが逆にプラスに作用。高知・安芸キャンプでは内野守備の要として、ムードメーカーに変身中だ。

 岡田前監督からずっと「性格が控えめ」と評されていた鳥谷の言動が、突然、今キャンプから積極的になってきた。

 たとえば1度も2ケタを記録したことがない盗塁数(昨年は7)について、山脇光治守備走塁コーチに「今年は20個くらいいきますよ!」と宣言。山脇コーチも「経験とともに自信をつけてきているのを感じる」と頼もしげだ。

 岡義朗チーフ野手コーチは鳥谷の「イメチェン」をこう指摘する。

 「昨年までは早大の先輩の岡田前監督の下で周囲の目を気にして暗かっただろ? それが今年は練習でも声が出るようになって明るくなった。沖縄では右手薬指をねんざしたが、指は万全でなくても特守には場を盛り上げる『スピーカー役』を期待してあえて参加させていたんだよ」と話す。

 鳥谷にとっては「悪い時も使ってくれた」と感謝する岡田前監督からの“親離れ”が、新境地を開拓するきっかけになったようだ。

 年下の選手と練習する機会が多くなった昨年11月の秋季キャンプあたりから、トレーニングルーム内の「主」として君臨。ウエートトレ中の後輩に「そんなのも挙げられないんじゃダメだぞ」と重量を増やしてカツを入れるなど、若手を引っ張る姿もみせはじめていた。

 このキャンプからは、年上に対しても余計な遠慮をなくし始めた。共にノックを受けている新井や藤本、平野に時折ヤジを入れて盛り上げてみたり、紅白戦では適時打を放って塁上にいる今岡に遊撃の守備位置から「ナイスバッティングです」と一声かけたりと、グラウンドでの立ち回りも堂に入ってきた。

 真弓監督が就任直後から出していた「内野をもっとまとめて引っ張っていくようなところをみせてほしい」との注文に応えようとしている鳥谷。遊撃でライバルとなりそうな存在は皆無。チーム内の立場は、不動となってきた。

ZAKZAK 2009/02/24
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