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負けこむと監督おろしキャンペーン


 楽天・野村克也監督(73)と阪神・真弓明信監督(55)が監督同士として「初顔合わせ」。虎将の先輩でもある野村監督は「無難な」真弓監督に毒を吐ききれず、代わりに矛先はかつて煮え湯を飲まされた関西報道陣へと向いた。

 11日の阪神-楽天戦の試合前、野村監督が座るベンチに真弓監督があいさつに出向くシーンがあった。

 野村「なんぼになったんや」

 真弓「(今年で)56です」

 野村「元気やな。こっちに教え子がいっぱいおるぞ。あんまりいい選手いないわ。変なこと教えられてな」

 真弓「そんなことないですよ」

 野村「冗談だよ」

 監督同士の“ファーストコンタクト”はこんなやりとりでなごやかに終了。野村監督は現役時代、南海、ロッテでプレーしていた頃に真弓監督と対戦している。

 「変なユニホーム着てやっていたな。『太平洋クラブライオンズ』。特長のない、無難な選手だった」と、早速阪神でブレークする以前の印象を元にクサしてみせたあたりがノムさんらしい。

 だがその一方で、阪神の監督の苦労を知る先輩の立場から真弓監督の大変さを慮る。

 「オレが阪神で2年目の4月に『野村辞めろ』の連載がはじまったんや。正しく伝わらない。冗談も言えない。阪神の一番の弱点はトラ番記者や。トラ番記者がチームを悪くしている」

 関西スポーツマスコミはこの20年ほどで阪神関連の報道偏重の傾向が高まり、負けがこんでくれば連日紙面上で監督おろしのキャンペーンを展開することも伝統化している。いまのところ真弓監督と関西マスコミとの間で軋轢が生まれるかどうかは不明だが、野村監督は早くも予見しているかのような物言いだ。

 試合は楽天が3-5で阪神に敗れ、野村監督は、積極的な走塁をからめて攻撃する真弓阪神の「機動力野球」を「特定の人が走っているだけだろ。走ったのが今岡なら脱帽するけどな」と皮肉った。

 それでも最後には「ここに金本と新井が入るんでしょ? 優勝を狙える戦力だ」と、ようやく阪神にとって景気のいい言葉もポロッ。阪神浮沈のカギを握るのがトラ番とは、心外な話だが…。

【2009/3/12 ZAKZAK】
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