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待ち伏せ対面でサインをゲット


 9日の日本戦での好投が評価され、この日の日本戦でも先発を任された韓国の「新・日本キラー」こと奉重根投手(28)。実はイチロー外野手(35)の熱狂的なファンだ。

 高校では中堅手で、オリックス時代のイチローの俊足や強肩に魅了された。投手に転向後、18歳で米ブレーブスと契約し、3年かけてメジャーに昇格。2003年のマリナーズとの交流戦では、打撃練習中のイチローを待ち伏せして念願の対面を果たした。

 背中の背番号「51」をイチローに見せながら、「高校時代にあなたの背番号に変えてから、ずっと51番なんです」と熱く語る奉に、イチローは「素晴らしい」と応じ、差し出された2つのボールにサイン。「夢が叶った」と喜んだ奉は、ブルペンでイチローとの対戦を待ったが出番はなく、「ワールドシリーズで対戦したい」と誓った。

 だがその後の奉はマイナー暮らしが続き、思い半ばで06年に韓国球界へ移籍した。今回のWBC東京ラウンドでは、イチローのほうから声をかけてくれたことに感激。イチローもまた、奉がまだ背番号「51」を着け、サインボールを自宅に飾っていることを知ると、大いに喜んだという。

 運命的な対決となった9日は、奉がイチローを3打席無安打に抑え込んで“恩返し”。快投に沸いた韓国では、100年前に奉と同じ名を持つ安重根が韓国統監・伊藤博文を暗殺した“英雄的行為”になぞらえ、「奉重根義士がイチロー博文を成敗」とはやし立て、関連グッズのTシャツまで販売されたが、奉にとっては心外な賛辞だろう。

 国対国という枠を超えた男と男の勝負。今度はイチローが、奉の尊敬の念に好打で報いる番だ。


【2009/3/18 ZAKZAK】
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