先輩コケにした裁き!?
“野村批判”の代償が、とんでもない形で返ってきた。4強入りをかけたWBC2次ラウンドの韓国戦(日本時間18日)で、日本は1-4と惨敗。7回に審判を侮辱したとして退場処分を受けた城島健司捕手(32)が、4タコに終わったイチロー外野手(35)とともに“戦犯”となった。これまで城島のリード面などを辛口批評してきた楽天・野村克也監督(73)は、「もっと人間形成をやらないとダメだ」とバッサリ。野村監督の発言に反撃を開始した城島は、自らの首を絞めてしまった。
屈辱の韓国戦敗戦。1-3とリードされた7回1死、打席に立った城島はフルカウントから外角球をストライクとコールされ見逃し三振。打席にバットを残したままベンチに戻った。ハンター・ウェンデルステッド球審からバットを持って帰るように警告を受けたが、これを無視したととられて、退場を宣告された。
試合後、「2死以外のアウトカウントで用具を置き去りにする行為が退場に該当する」との規則があると主催者が発表。要は「審判に対する侮辱行為」にあたるということだ。
6-0で日本が勝った日本時間16日のキューバ対日本でも球審を務めたハンター氏。キューバベンチが判定に不服な態度をあらわにした後、キューバ投手の明らかなストライクをボールとコールするなど、キレさせてはいけない審判の一人でもあった。
城島に代わって急きょブルペンで投球を受けていた石原を投入。しかし、その影響で、ブルペン捕手が1人しかいなくなったため、リリーフ陣の調整に支障をきたすなどベンチワークに混乱を招いた。また、ハンター審判の心証を悪くしたのも事実で、9回最後の打者となった岩村の微妙なスイングを、ハンター審判は三塁塁審に確認するまでもなく空振りと宣告してゲームセットとなるなど、城島の退場が惨敗の決定打となった。
【「もっと人間形成を」】
この日、平塚球場で行われたオープン戦、横浜-楽天の試合後、城島の退場を聞いた野村監督は「彼は一流選手か知らないけど、全日本に呼ばれる選手なんだから、もっと人間形成をやらないとダメだ。非常識だ」と語気を強めた。
伏線はあった。16日のキューバ戦での完封勝ちに気をよくした城島が、それまで自らの配球を批判し続けてきた野村監督に反撃。「野村のおっちゃんは、(失点が)0点でも言いそうだからね。あのおじさんに『配球が悪い』と言われたので、(野村監督の著書の)『野村ノート』で勉強したら0点で抑えられた。(本は)持っていないけど」などと皮肉った。
それに対し、野村監督は「大先輩に向かって“おっさん”はないだろ。こういうことは許されないこと。何を言われたという問題じゃなくて、そこのところが話にならない。あれは大先輩に向かっての言葉遣い? こんなのとケンカする気はサラサラない。こっちがミジメだ」と怒りを爆発させていた。
また、野村監督は「(城島は)腹は立ったかもしれないよ。(1次ラウンド0-1で敗れた韓国戦で)俺は4番打者のあそこの攻めだけは、あまりにも単調すぎるんじゃないかと言っただけ。4番打者が打ちやすい、狙いやすい配球だった。試合全体は抑えたんだから立派だよ」と意図が正確に伝わっていなかったと説明した。
さらに「日本を代表して行く選手は、品格、人格は1つの条件だろう。球界の代表者なんだから。こっちに残ってる人のかがみ、模範になるとか、そういう姿勢でやってほしい。(城島は)ちょっと勘違いしてるわな」と苦言を呈した。
肝心の城島は18日の試合後、「判定に不満ではないが、あれで退場になったことは不本意。ただ、審判に誤解を生んだことと、正捕手としてグラウンドにいられなかったことは反省しています」と努めて冷静に話した。しかし、大事な試合の大詰めで退場していては、弁解の余地はない。
大先輩をコケにしたツケが、審判からの“天罰”として下るとは、城島本人も思ってもみなかったことだろう。
【2009/3/19 ZAKZAK】
“野村批判”の代償が、とんでもない形で返ってきた。4強入りをかけたWBC2次ラウンドの韓国戦(日本時間18日)で、日本は1-4と惨敗。7回に審判を侮辱したとして退場処分を受けた城島健司捕手(32)が、4タコに終わったイチロー外野手(35)とともに“戦犯”となった。これまで城島のリード面などを辛口批評してきた楽天・野村克也監督(73)は、「もっと人間形成をやらないとダメだ」とバッサリ。野村監督の発言に反撃を開始した城島は、自らの首を絞めてしまった。
屈辱の韓国戦敗戦。1-3とリードされた7回1死、打席に立った城島はフルカウントから外角球をストライクとコールされ見逃し三振。打席にバットを残したままベンチに戻った。ハンター・ウェンデルステッド球審からバットを持って帰るように警告を受けたが、これを無視したととられて、退場を宣告された。
試合後、「2死以外のアウトカウントで用具を置き去りにする行為が退場に該当する」との規則があると主催者が発表。要は「審判に対する侮辱行為」にあたるということだ。
6-0で日本が勝った日本時間16日のキューバ対日本でも球審を務めたハンター氏。キューバベンチが判定に不服な態度をあらわにした後、キューバ投手の明らかなストライクをボールとコールするなど、キレさせてはいけない審判の一人でもあった。
城島に代わって急きょブルペンで投球を受けていた石原を投入。しかし、その影響で、ブルペン捕手が1人しかいなくなったため、リリーフ陣の調整に支障をきたすなどベンチワークに混乱を招いた。また、ハンター審判の心証を悪くしたのも事実で、9回最後の打者となった岩村の微妙なスイングを、ハンター審判は三塁塁審に確認するまでもなく空振りと宣告してゲームセットとなるなど、城島の退場が惨敗の決定打となった。
【「もっと人間形成を」】
この日、平塚球場で行われたオープン戦、横浜-楽天の試合後、城島の退場を聞いた野村監督は「彼は一流選手か知らないけど、全日本に呼ばれる選手なんだから、もっと人間形成をやらないとダメだ。非常識だ」と語気を強めた。
伏線はあった。16日のキューバ戦での完封勝ちに気をよくした城島が、それまで自らの配球を批判し続けてきた野村監督に反撃。「野村のおっちゃんは、(失点が)0点でも言いそうだからね。あのおじさんに『配球が悪い』と言われたので、(野村監督の著書の)『野村ノート』で勉強したら0点で抑えられた。(本は)持っていないけど」などと皮肉った。
それに対し、野村監督は「大先輩に向かって“おっさん”はないだろ。こういうことは許されないこと。何を言われたという問題じゃなくて、そこのところが話にならない。あれは大先輩に向かっての言葉遣い? こんなのとケンカする気はサラサラない。こっちがミジメだ」と怒りを爆発させていた。
また、野村監督は「(城島は)腹は立ったかもしれないよ。(1次ラウンド0-1で敗れた韓国戦で)俺は4番打者のあそこの攻めだけは、あまりにも単調すぎるんじゃないかと言っただけ。4番打者が打ちやすい、狙いやすい配球だった。試合全体は抑えたんだから立派だよ」と意図が正確に伝わっていなかったと説明した。
さらに「日本を代表して行く選手は、品格、人格は1つの条件だろう。球界の代表者なんだから。こっちに残ってる人のかがみ、模範になるとか、そういう姿勢でやってほしい。(城島は)ちょっと勘違いしてるわな」と苦言を呈した。
肝心の城島は18日の試合後、「判定に不満ではないが、あれで退場になったことは不本意。ただ、審判に誤解を生んだことと、正捕手としてグラウンドにいられなかったことは反省しています」と努めて冷静に話した。しかし、大事な試合の大詰めで退場していては、弁解の余地はない。
大先輩をコケにしたツケが、審判からの“天罰”として下るとは、城島本人も思ってもみなかったことだろう。
【2009/3/19 ZAKZAK】
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