ニューヨーク・ヤンキースの台湾人ピッチャー、王建民(26)は米国にやってきて6年になる。チームメートと会話を交わすためにスラングを好んで学んでいるとはいえ、英語は流ちょうではない。実際、クラブハウスでも1人静かに座っていることが多く、その様子は1人の時間を邪魔されたくないようにも見える。

しかし、ラリー・ボーワ三塁ベースコーチは「あいつは、クラブハウスのどこを居場所にしたらいいのか理解できていないようだ。でも、チームのみんなは、実力のある選手だと見なしている。あいつが投げるときは、いつも頼りにしているから」と言う。

マイク・ムシーナ投手も「あいつが表情を大きく変化させるところなんて見たことがない」と笑う。「言葉の壁があるからなのか、そういう性格だからかは分からないけどね。ただピッチャーにとっては、そういう冷静さは大事なことだと思うよ」。

ホルヘ・ポサダ捕手も、今季すでに11勝(4敗)の王建民にはヤンキースのローテーションでもトップクラスの素質があると認めている。ロン・ギドリー投手コーチに至っては、この2~3年でヤンキースのエースになる可能性さえあるとにらんでいる。そんな王建民の武器は、大学時代に習得したシンカーだ。

「シンカーは、あいつにとって欠かせないもの。まるでボウリングの球みたいだね。打ってもどこにも飛んでいかないんだから」とギドリー投手コーチは語る。

また、ボーワ三塁ベースコーチは、「松井秀喜を見ても分かるだろう?彼らのプロ意識は誰にも劣らないよ。試合に対する意識が高い」と同じアジア出身の松井を引き合いにだし、王建民を高く評価している。

by Ryan Mink 【原文MLB.com 2006/7/27 日譯MAJOR.JP MLB News 2006/7/28】
arrow
arrow
    全站熱搜

    ht31sho 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()