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【ピオリア(米アリゾナ州)20日(日本時間21日)】マリナーズ・イチロー外野手(33)がキャンプイン。今シーズン終了後に取得するFA権について“激白”した。契約は代理人に任せる意向で、今後はシーズン終了までこの件に関するコメントはしないとした上で、移籍の可能性も口にした。
◇
メジャー7年目。イチローが大きな節目を迎える。今季終了後にマリナーズとの4年契約(総額4400万ドル=約53億2400万円)が切れ、FA権を取得する。野球選手の“元旦”であるキャンプ初日、「答えられるのはきょうしかない」と静かに言葉をつづった。
「僕は15年間野球をやってきて、1度もFAを取ったことがない選手。自分で道を選んできたことが人生ではない。そういう(選べる)可能性が生まれたのはわかっている。言えるのはそこまでです」
初めて手にする自身主導の権利だからこそ、「さまざまな可能性? 可能性という言葉を使うのならあるでしょうね」と移籍の選択肢にまで踏み込んだ。
すでに球団と代理人のトニー・アタナシオ氏は接触をしているもようだが、ビル・バべジGMは「最優先事項だが今、言えることは何もない」と沈黙。しかし本人は、FAをビジネスとしてとらえる向きに「それはそれでいいんじゃないですか。僕は違うということ」と言い切った。3年連続最下位チームでのモチベーションや戦う環境。金額ではない『選択』をするつもりだ。
「7年という数字は、日本で一軍でやらせてもらった年数。FAの年でもあるし、僕にとって非常に大きな重要な年」。契約は代理人に任せる意向を示し、「シーズン中は(FAについて)聞きに来てほしくない」と、今後はいっさいの雑音を遮断する。
「今年は最高のシーズンにしたい」
まずは、前人未到の新人からの7年連続200安打。天才が静かに、激動の1年を歩み出した。
★イチローに聞く
――キャンプ初日を終えて
「(グラウンドの)においがいいし、初日なのに(みんなが)キビキビしていない感じが春のキャンプに来たなぁ…と」
――何か感じることは
「においや雰囲気は毎年そうだけど。とにかくオフの間、遊んできてよかったなと。どうしたって(これから)やらなきゃいけない。自分は遊び足りたか、問いかけますね。8割はできた。100%は無理。そこは何より貪欲(どんよく)ですから」
――チームについて
「今年の補強は、ジョン・マクラーレン(ベンチコーチ=5年ぶりに復帰)。彼の持っている雰囲気、まとめる力はさすがだと思う」
――レッドソックスの松坂について
「大輔(松坂)が来ることが決まってから、景気のいいことを言ってきたけど…。僕もシーズンを通してグラウンドに立ち続けないといけないし、大輔もマウンドに立ち続けないといけない。それが重要なこと。同じフィールドに立てるよう、しっかり競争を勝ち抜いていかなければいけない」
◆イチローについてマ軍のマイク・ハーグローブ監督(57)
「彼はベストプレーヤー。期待するとかそういうことじゃなく、毎年3割、200安打を打ってくれる。それで十分だ」
★イチローは“ニヤリ”連続「僕は自分勝手なんで」
初日を終えたイチローは「(走り込みの練習が)キツかった。あんなにやるとは…。このキャンプはいかにやるかじゃなく、いかに抜けるか」とニヤリ。キャッチボール、ノックの後、投手の調整のための練習で打席へ。「振る気はなかったのにみんなが打つから」とスイング。いきなりバットを折ったが、城島と同組のフリー打撃では、39スイングでサク越え3本を放った。今季はシーズンの頭から中堅固定。「自分勝手にできるということが楽しみ。僕は自分勝手なんで」とまたニヤリ。
【2007/2/22 サンスポ.COM】
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メジャー7年目。イチローが大きな節目を迎える。今季終了後にマリナーズとの4年契約(総額4400万ドル=約53億2400万円)が切れ、FA権を取得する。野球選手の“元旦”であるキャンプ初日、「答えられるのはきょうしかない」と静かに言葉をつづった。
「僕は15年間野球をやってきて、1度もFAを取ったことがない選手。自分で道を選んできたことが人生ではない。そういう(選べる)可能性が生まれたのはわかっている。言えるのはそこまでです」
初めて手にする自身主導の権利だからこそ、「さまざまな可能性? 可能性という言葉を使うのならあるでしょうね」と移籍の選択肢にまで踏み込んだ。
すでに球団と代理人のトニー・アタナシオ氏は接触をしているもようだが、ビル・バべジGMは「最優先事項だが今、言えることは何もない」と沈黙。しかし本人は、FAをビジネスとしてとらえる向きに「それはそれでいいんじゃないですか。僕は違うということ」と言い切った。3年連続最下位チームでのモチベーションや戦う環境。金額ではない『選択』をするつもりだ。
「7年という数字は、日本で一軍でやらせてもらった年数。FAの年でもあるし、僕にとって非常に大きな重要な年」。契約は代理人に任せる意向を示し、「シーズン中は(FAについて)聞きに来てほしくない」と、今後はいっさいの雑音を遮断する。
「今年は最高のシーズンにしたい」
まずは、前人未到の新人からの7年連続200安打。天才が静かに、激動の1年を歩み出した。
★イチローに聞く
――キャンプ初日を終えて
「(グラウンドの)においがいいし、初日なのに(みんなが)キビキビしていない感じが春のキャンプに来たなぁ…と」
――何か感じることは
「においや雰囲気は毎年そうだけど。とにかくオフの間、遊んできてよかったなと。どうしたって(これから)やらなきゃいけない。自分は遊び足りたか、問いかけますね。8割はできた。100%は無理。そこは何より貪欲(どんよく)ですから」
――チームについて
「今年の補強は、ジョン・マクラーレン(ベンチコーチ=5年ぶりに復帰)。彼の持っている雰囲気、まとめる力はさすがだと思う」
――レッドソックスの松坂について
「大輔(松坂)が来ることが決まってから、景気のいいことを言ってきたけど…。僕もシーズンを通してグラウンドに立ち続けないといけないし、大輔もマウンドに立ち続けないといけない。それが重要なこと。同じフィールドに立てるよう、しっかり競争を勝ち抜いていかなければいけない」
◆イチローについてマ軍のマイク・ハーグローブ監督(57)
「彼はベストプレーヤー。期待するとかそういうことじゃなく、毎年3割、200安打を打ってくれる。それで十分だ」
★イチローは“ニヤリ”連続「僕は自分勝手なんで」
初日を終えたイチローは「(走り込みの練習が)キツかった。あんなにやるとは…。このキャンプはいかにやるかじゃなく、いかに抜けるか」とニヤリ。キャッチボール、ノックの後、投手の調整のための練習で打席へ。「振る気はなかったのにみんなが打つから」とスイング。いきなりバットを折ったが、城島と同組のフリー打撃では、39スイングでサク越え3本を放った。今季はシーズンの頭から中堅固定。「自分勝手にできるということが楽しみ。僕は自分勝手なんで」とまたニヤリ。
【2007/2/22 サンスポ.COM】
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