投手の思いやりあり勉強熱心

 松坂がレッドソックスへ移籍して大正解-といわれるのが、世界一と評されるバリテック捕手=写真=とコンビを組めたことだ。松坂は基本的にバリテックの要求するサインには、すべて従う方針。なにしろ、シリングでさえも、バリテックとのコンビなら一切、自らがサインを出すことはないという。ただ、松坂のこれまでの2試合の中では、バリテックが「ミスコール(配球ミス)だった」とも。

 デビュー戦のロイヤルズ戦で松坂が一発を浴びたシーン。バリテックのサイン通りに投じた速球は、出合い頭のようにスタンドへ消えた。2戦目のマリナーズ戦で集中打を浴びた際も、追い込んでからの決め球を簡単に痛打されたり、得意のスライダーを狙い打ちされた印象があった。

 「松坂は1試合目ほどシャープではなかったが、十分な投球内容だった」とマリナーズ戦後のバリテック。ロイヤルズ戦での被本塁打の後も、「あの本塁打はおれのせいだ。ミスコールだったと思う」などと説明している。

 バリテックの言葉の中には、打たれた投手の責任を背負う捕手としての松坂への思いやりがあるのは確か。また、バリテックは捕手としては珍しい両打ちで、パワーもある。勉強熱心で常にデータや資料を持ち歩く研究家だ。

【2007/4/16 ZAKZAK】
arrow
arrow
    全站熱搜

    ht31sho 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()