【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)24日(日本時間25日)】マリナーズのイチロー外野手(33)が、日本人選手初の米大リーグ通算1000試合出場を豪快に飾った。デビルレイズ戦の一回に一塁内野安打で連続試合安打を17に伸ばし、九回には3号2ランで締めくくるなど6打数3安打2打点。それでも「どうってことない」。天才には単なる通過点にすぎない。



 区切りの試合は、やはり白星の方がいい。3点を追う九回、右中間席への3号2ランで締めくくったが、12-13の大乱戦がイチローを少しぶっきらぼうにした。

 「1000試合? もちろん知らない。出てりゃ、そのうちくるから。どうってことない」

 大リーグ7年目で日本人選手初の通算1000試合出場。第1打席は一塁内野安打、第2打席は右前打を放ち、敗戦を除けばバットではしっかりとメモリアルゲームを飾ったが…。

 イチローにとって「試合に出る」ことより「試合で打つ」ことの方がはるかに重い。7年間の欠場は1年目から5試合、5試合、3試合、1試合、0試合、1試合、0試合。マ軍では絶対的な存在であり続けているが、強くこだわるのはその中で結果を出し続けることだ。

 1000試合でマークした安打は実に1414本(日米通算2692安打)。1試合に1.4本、2試合で約3本の計算になる。メジャー1年目からシーズン200安打を続け、昨年の達成時には「リラックスする日なんてその日以外ない」と吐露した。プレッシャーがかかる数字との戦い、それ以外のものは無意識のまま通り過ぎていく。

 しかし、出場記録は日々の節制があるからこそ。故障なくプレーできる要因を「自分の体でいること」と説明した。その日の試合開始から逆算して睡眠、起床、食事などの時間を決めている。チーム集合時間の遅刻は一度もない。あらゆる面での準備が大きな故障を防ぎ、安定した成績につながる。

 「1番じゃないことにカチンとくるね。それはある」

 1000試合到達時の安打数は、1900年以降では1931年に達成したアルシモンズ(アスレチックス)の1433本に次ぐ歴代2位だと知ると、少しだけムキになった。メジャーで築いた安打をめぐる記録の数々。連続試合安打は17に伸ばした。イチローは「打つ」ことに執着しながら、1001試合目を迎える。


★イチローに聞く

 ――1000試合目と知っていたか

 「もちろん、知らない」

 ――大きな意味はないのか

 「出てりゃ、そのうちくるから。どうってことない」

 ――1000試合という重みは感じるか

 「全然ないね」

 ――出続けるための、故障しないポイントは

 「自分の体でいること。(そうでないことは)昔あった。10年くらい前かな。キャンプから4月いっぱいくらいまで。それを繰り返してきた」

 ――1000試合の安打数は2位だが

 「1番じゃないことにカチンとくるね。それはある」

【2007/5/26 サンスポ.COM】
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