月曜の東京は雨が降っていたが、練習前にちょっとしたショッピングに出かけてみた。新宿に行った。前日行った銀座と似ている感じの街だ。

 正直言うと、東京のショッピングエリアはどこも似たように見える。同じ店がたくさん街を埋めつくしている。アメリカのブランド店も多い。アメリカの品物があふれている。でも街を歩き回って色々なものを探すのは楽しかった。ラルフ・ローレンも、何でもあったよ。

 そしてアメリカにいる家族のために、日本のおみやげを買った。アメリカでは手に入らないものだけを、家族のために買ったんだ。

 今晩は外出して寿司を食べる予定だ。そしてチームメイト数人とちょっとした観光をする。外食したり、外出できるのもこれが最後の機会だからね。

 その後は明日の試合に備える。床に就くのは24時を回ってからになると思うが、長いシーズンを乗り切るために十分休息を取る。普段と同じ習慣さ。

 寿司は楽しみにしている。東京の寿司は新鮮で本当に旨い。水揚げされた魚が直送されるからね。本当においしい寿司になるんだ。こんな寿司はアメリカじゃ見つけることができないから、ここにいるうちにできるだけ味わっておきたい。

 日本の人々が交流するのを見ていると、会話の相手に敬意を払っていることが分かる。目上の人と話すときはたくさんお辞儀をする。アメリカでは失われてしまったけれど、日本では目上の人に敬意を払うことが日常的な行為として残っているんだと思った。

 それと、岡島の通訳を務めるジェフ・ヤマグチに習ったんだが、45度のお辞儀というのが最も相手に敬意を示す角度なんだそうだ。そういうことをたくさん覚えたよ。日本にはそういうしきたりが常につきまとうようだ。ジェフは僕より年上なので、僕に向かって「45度のお辞儀」を要求する。僕には何がなんだか分からないが、ジェフがそういうんだ。お辞儀は頭を低くすればするほど、相手への敬意を示すことになるらしい。

 そんな僕たちだが、火曜日には実戦モードだ。僕はどの試合も同じような心がけで臨むようにしている。次の試合はレギュラーシーズンだ。勝たなくちゃいけない。勝敗がきっちり記録されると分かったうえで試合に乗り込むよ。全力を出し、集中し、無駄な心配をせずに自分たちのゲームをしなければならない。もしレッドソックスが基礎を忠実に守れば、毎日勝てるチャンスを作ることができる。僕たちがやらなければいけないのはそれだ。普段どおりの野球をすることだ。

 オープン戦を2試合やれたのは良かった。日本の時間に慣れることができたからね。僕たちは無茶苦茶な日程に慣れている。予定より遅れるのはしょっちゅうだし、レギュラーシーズンの間は相当大ざっぱなんだ。それでも僕らはあらゆる障害を乗り越えられる。日本に来て開幕戦を行うのもちょっとした障害のひとつだが、障害のことなんか気にせず、ハードに全力プレーを見せるよ。僕たちの心配は、162試合を無事に戦えるかどうかだけなんだ。

 もちろん、日本で大きく取り上げられているのは、ダイスケが日本のファンの前で開幕投手を務めるということだよね。それってワイルドでエキサイティングなことだ。東京のファンはダイスケの投球に相当興奮するだろうから、本人も感情を抑えられればいいと願っているよ。相当気合は高まるだろうね。でも感情さえ抑えられれば、大丈夫だと思っている。

 時差についていえば、もう完全に日本時間にフィットした。ただ、ドーム球場での試合は太陽の光に当たることがないから時差ぼけ解消にはあまり役立たないね。でももう大丈夫。またアメリカに戻ってからがキツイって言われているけど、(次の試合がある)ロサンゼルスに着いたらすぐにバットを振れるようにしたい。まあ、今は気分がいいよ。

【2008/3/25 MAJOR.JP】
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