おれが思うに、みんなアメリカに帰ることに心からエキサイトしているはず。日本で素晴らしい経験をして楽しんだとはいえ、おれも確かに我が家――それでなくとも(帰国後の調整地である)ロサンゼルスに帰れるのを喜んでいる。

 食事については、おれたちの大半が家で過ごす快適さを待ち望んでいると思う。文化や言葉の違いについてはもっとだろう。そして最大の問題は、アメリカに戻って時差に慣れることだ。日本に来るときよりもアメリカに戻るときのほうが大変だろうが、幸いなことに休みが1日ある。できれば、その一日でスケジュールに合わせて調整したいな。週末のドジャース戦はレギュラーシーズンの順位に影響しないオープン戦だし、時差ぼけを解消する猶予が何日間かある。それがおれたちに大きなプラスになることを願うね。

 日本に来たおかげで、ダイスケとオカジマが違った文化の中で日々の生活を送っているんだなってことが実感できた。彼らにはあらためて尊敬を覚えるね。文化や食べ物の違う国に適応するのはタフなことだよ。

 ロスへの機上では4時間くらいは寝たいな。可能な限り早く時差ぼけを解消しなくちゃならない。それには2日で済むかもしれないし、1週間かかるかもしれない。重要なのは、適切な睡眠時間を正しく取ることと、長いうたた寝は避けること。2、3日はあんまり眠れないかもしれないな。

 今回の日本への旅に関しては、街並みや観光した素晴らしい場所、異国で経験した全ての出来事を今後も鮮明に思い出すことになるだろう。もちろん食事や礼儀正しい日本の人たちについてもね。おれたちは、いろいろな場所を回ったこと、寿司や松坂牛を食べたことなど、楽しく過ごしたんだ。

 でも、あれだけ寿司をたらふく食べたのに、翌日は体重が減っていたのはおかしかったね。その辺は食べれば食べただけ体重が増えるアメリカの食事とは少し違うみたいだ。お土産に持って帰れば健康的かな。たぶん、アメリカに帰れば、少しばかりダイエットが必要になるだろうから。

 開幕戦を迎えたときは、本当に普段の試合と同じ気持ちだった。いつもと違う環境とスタジアムで大きな勝利を手にしたし、この気持ちを次にも持ち越したいね。グラウンドに出るときはいつだって、たとえオープン戦だって野球をやるということには代わりはないんだ。

 日本への旅は本当に楽しかった。素晴らしい時間を過ごせた。遠征を終えてどんな影響が出るのか、成り行きを見守ることになるだろうが、しっかりとスケジュールを戻して、残り160試合をいい状態で戦いたいね。

【2008/3/26 MAJOR.JP】
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