パーマー「遼はヤング・タイガー」

 【オーランド(フロリダ州)25日(日本時間26日)=伊吹政高】26日に開幕する米男子ゴルフツアー「アーノルド・パーマー招待」に出場する石川遼(17)=パナソニック=が、会場のベイヒル・クラブで最終調整。大会ホストのアーノルド・パーマー(79)と前年覇者のタイガー・ウッズ(33)=ともに米国=と公式会見に臨んだ。新旧のスーパースターから“進学のススメ”を説かれた。

 スイング改造中の石川は、開幕前日にもかかわらず、フロリダの青空の下、5時間に渡ってクラブを振り続けた。練習後、欧米の記者も詰めかけた公式会見では「ようやく(スイングの状態は)最低ラインまで見えてきました」と手応えを口にした。

 前週の「トランジションズ選手権」(71位)に続く予選突破を目指す17歳へ、偉大な先輩たちが“金言”を贈った。

 まずは米ツアー通算62勝のパーマーだ。会見で、「石川は『ヤング・タイガー』だ。ただ、彼の年代にふさわしい普通の生活を送ってほしい。タイガーもゴルフだけではなく、大学に進んだ。ゴルフだけをしていたのではない」。来春、高校を卒業する石川に、幅広い経験を積むよう大学進学を勧めた。パーマー自身もウェーク・フォレスト大卒業後の25歳でプロに転向している。

 続いて会見した通算65勝のウッズも「10代のころはいろんな体験をするべき。ゴルフがすべてではない。それ以外のことにも関心を持つことが重要で、自分も大学にいったのはよかった」。ウッズは名門スタンフォード大へ進学。2年で休学したものの、視野が広がったと強調する。

 進学かプロ専念かで迷っている石川は2人のコメントを伝え聞くと「カレッジ(に行くか)はまだ考えていない。まだ、そこまで余裕はないから。大学は勉強以外も高校の生活と違うし、もっと別のスポーツをやってみたいなとは思っているんですけど…」。

 すでに早大などが、石川の入学を熱望しているといわれるが、果たして…。米ゴルフ界の2大スーパースターの言葉が転機となるか?

【石川遼に聞く】

 --今大会の目標は

 「4日間をアンダーパーで回りたい。ただ、2日間でアンダーパーでも予選を通過できるかは分からない」

 --ウッズと初めて同じ大会に出場するが

 「もっと心の底から興奮すると思っていたけど…。同じトーナメントに出場するだけでは、そこまでの実感はなかった。興奮するのは何年か何十年後で、本当に戦えるときだと思う。そのために、今まで以上に努力しないといけない」

 --4年前のジュニア時代に、今大会のコースを回っている

 「(当時)9番と18番のセカンドはドライバーで打っていたので、(今の自分の)飛距離はかなり伸びたと思います」

 --英語も上達。ハンディキャップに例えれば

 「中学1年生のときは36で、今は30ぐらい…。まったくうまくなっていないですね(笑)」


【2009/3/26 ZAKZAK】
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