俳優・寺脇康文が、水谷豊とのコンビで難事件を解決していく人気ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)を卒業することが28日(木)わかった。同作は10月より新シリーズ「season7」がスタートするが、寺脇の出演は同シリーズが最後に。放送前に主要キャストの卒業発表は異例だが、同局プロデューサー・松本基弘氏は「社内外から批判があったが、リアリティを追求するには亀山(寺脇)は去らなければいけない」と説明し、寺脇も承諾。「亀山薫の生き様を、皆様の目に焼き付けて頂ければ」と最後まで全力で演じきることを宣言した。



 同作は、00年に『土曜ワイド劇場』の一作品として産声を上げた。02年には連続ドラマとしてスタートし人気が定着、今年のGWに公開された映画『相棒―劇場版―』も08年度上半期上映作品として興行収入・観客動員数ともに1位という大ヒットを記録した。



 優秀なキャリア組でありながらも、その“変人”ぶりが災いし、出世コースから外れた杉下右京警部(水谷)と、警視庁のリストラ対象にされた上に、杉下と組まざるを得なくなった亀山薫巡査部長(寺脇)。“人材の墓場”とまで言われた特命係に追いやられてしまった2人の活躍を描く。寺脇演じる亀山の卒業について松本プロデューサーは「(ドラマ設定では)“変人”杉下の下について6人の刑事が辞めていった。常にリアリティを追求してきた作品だし、さらに進化をするために決断しました。賭けですね、ハッキリ言って」と苦渋の決断であったことを明かす。



 松本プロデューサーから直接“卒業”を言い渡された寺脇。当初は困惑したようだが「亀山薫のこと、俳優・寺脇康文のことをとても大事に、そして真剣に考えてくれているその“思い”を受け止め、気持ち良く卒業させて頂くことにしました」と、今回の決断に対し前向きに共感した。8年間に渡って“相棒”としてコンビを組んできた水谷にとっても、今回の寺脇の卒業は、まさに寝耳に水。だが「確かに今や亀山君も特命係に流されて2人が出会った頃の僕の年齢になりますしね。彼の更なる進化を期待します」と“相棒”の新たな門出を祝福した。



 ファンにとって気になるのは、具体的な“卒業方法”。これまでの刑事ドラマといえば、壮絶な“殉職シーン”が通例だが、松本プロデューサーは「こればかりは観てのお楽しみとしか言えないのでご了承下さい! ですが『相棒』は、これまでの刑事ドラマに捉われない形で制作してきたので、卒業に関しても期待して欲しい」と胸を張る。亀山が卒業してもシリーズはそのまま継続し、タイトルもこれまで通り『相棒』のままだという。松本プロデューサーは、具体的な明言を避けたが、新たな“新・相棒”の登場も予感させるものがあり、新シリーズ「season7」に俄然注目が高まる。



 ドラマ『相棒 season7』は、10月より毎週水曜日、夜9:00より放送開始(初回は2時間SP予定)。



【2008/8/29 オリコン】
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