WBC監督人事問題、わだかまり無し演出?

 4位と惨敗した北京五輪で日本代表監督を務めた阪神・星野仙一シニアディレクター(62)が18日、宮崎のWBC日本代表合宿を訪問。既定路線だった自身のWBC監督就任を“口撃”で阻んだ張本人、マリナーズ・イチロー外野手(35)とも笑顔で握手を交わしたが、その心中やいかに-。

 星野氏は、日本テレビのニュース番組のコメンテーターとして、サンマリンスタジアム宮崎を訪れた。「選手の元気な顔を見て楽しそうだな、と。(星野ジャパンの)6、7割が(現)メンバーだからね、やっぱり気になるね」

 世が世なら、このドリームチームを率いていたのは星野氏だった。昨夏の北京五輪で惨敗を喫した後、雄弁すぎる敗軍の将に世間から批判が集まったが、日本プロ野球組織は早くからWBCでも星野氏を続投させる方針を固めていた。だが、太平洋の向こうから思わぬ横やりが飛んできた。

 昨年10月18日にイチローが紛糾する監督人事問題に初めて言及。「北京の流れから(WBCを)リベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能でしょう」と言外に星野氏の続投に異を唱えたのだ。

 これで一気に流れが変わった。国内のイチロー派の選手たちも次々に「NO」をつきつけ、世論も大きく傾くと、星野氏は自ら就任を固辞するにいたった。

 その後も星野氏は「オレは『リベンジ』なんて言ってないのに、言葉が一人歩きしとる…」と周囲にもらすなど、イチロー発言に悔しさをにじませていたという。

 因縁の2人がついに顔を合わせた。一塁側ベンチで練習に目を光らせていた星野氏に、イチローが歩み寄り、にこやかに握手。二言三言、言葉を交わすと練習の輪に戻っていった。さすがイチロー、電光石火の“大人のあいさつ”だった。

 一方の星野氏も、報道陣の機先を制した。自らイチローの話題を切り出して「特にイチローなんかは勘を取り戻そうとして、キチッとしたテーマをもってやっているな」とほめちぎった。

 さらに北京五輪で有効活用できなかった起用法をめぐって感情のしこりを残した日本ハム・ダルビッシュと西武・涌井についても、質問される前から「投手がいいね。若いのでいえば、ダルとかワックン。そのまま力を出している」と名指しで称賛。愛称を使うことで親密さもアピールした。

 後釜となった原監督には「これだけの顔ぶれだから、選手に任せるしかないよ」と助言を送ったという星野氏。現場復帰の考えをまだ捨てていないというだけに、代表チームとの“わだかまり”なしを存分に強調したが、最後は意外なところに矛先が向いた。

 北京五輪後のバッシング報道を意識してか、報道陣を見渡しながら「あとはみんなが足を引っ張らないことや!」と語気を強めると、会見場に沈黙の幕が下りた。

 顔で笑って、心で泣いて-。男・星野の哀愁の旅路に、2月の宮崎の風はまだ冷たい。

ZAKZAK 2009/02/19
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