米大リーグ、マリナーズとイチロー外野手(33)=本名鈴木一朗=は13日(日本時間14日)、来季から2012年までの5年契約を結んだと発表した。金額など詳細は明らかにされていないが、総額約9000万ドル(約109億8000万円)に達する大型契約とみられる。総額、年平均とも日本選手最高となる。
AP通信は、年平均を1800万ドルとして大リーグ全体の5位タイと伝えている。
イチローは今季が4年総額4400万ドルの最終年に当たり、去就が大きな注目を集めていた。日本選手ではヤンキースの松井秀喜(まつい・ひでき)外野手の06年から4年総額5200万ドル(年平均1300万ドル)が最高で、レッドソックスの松坂大輔投手が今季から6年総額5200万ドルで契約している。
イチローは渡米1年目の01年に打率3割5分で首位打者を獲得、新人王と最優秀選手(MVP)に輝いた。04年に大リーグのシーズン最多記録を更新する262安打を放つなど、6年連続で200安打以上を記録。10日に行われた今年のオールスター戦では日本選手で初めてMVPに選ばれた。(共同)
◆マリナーズ・イチロー外野手の話
「敵のファンから来年はうちにきてくれなどいろんなことを言われた。日本のファンの日本に戻ってきてほしいという声もたくさん聞いた。でも、最終的にはシアトルに来年も残ってほしいという地元の声が僕にとって一番重かった。一つのチームで長い間プレーすることは(米国では)なかなかできることではない。その可能性、チャンスを与えてもらったことに大変感謝している」
◆マリナーズ・バベシ・ゼネラルマネジャーの話
「マリナーズで選手生活を全うしてもらいたいというのが、春季キャンプのころから考えていた交渉のゴールだった。イチローにはマリナーズの帽子をかぶって野球殿堂に入ってほしい」
◆マリナーズ・マクラーレン監督の話
「毎日1番打者の欄に彼の名前を書けると思うと大いに感激する。チームに欠かせない男だ。いつも、彼の勝利への備え、専心、執念を見ているとうれしくなってくる」
イチロー、大きな決断への後押しは愛犬イッキュウ?
大きな決断を終え、イチローはすっきりした表情だった。静かだが強い口調には、来季からの5シーズンにかける思いが込められていた。
―選ぶ難しさは。
「想像通り。力のいること。流れに任せた方がよほど楽だな、と。ただ選べる立場にいることは選手にとってすごく幸せなこと。これまで(米国の)6年半、そうやってプレーヤーとして自分を高めてこられたことには満足している」
―決断の苦しさは。
「この町に来たらどうなるんだろうとか、遠征先の(ホテルの)ベッドで考えることはあった。でも、できればそれはない方がいいということですね」
―行動で示す、というリーダーシップに対する考えに変化は。
「まったくない。今以上にそれを見せられる僕はいない。僕は今のままでいると思う」
―5年後まで今の実力を保つ自信は。
「パフォーマンスに関してはもちろん自信がある。見た目もこのままでいたいと思う。DH(指名打者)にはなりたくないですね」
―一つの球団で大リーグ生活を全うしたリプケン(オリオールズ)らをどんな思いで見ていたのか。
「そういう選手はアメリカでは少ない。茶髪の人が増えた中で黒髪が美しく見えるように、僕には彼らがすごく格好良く見えた」
―決断へ家族の後押しは。
「イッキュウ(愛犬)ですね。相方(弓子夫人)よりもうちの息子(愛犬)の意見の方が大きかった。これはもう間違いない。ワンワンワンワン言ってましたね」 (共同)
【2007/7/14 サンスポ.COM】
AP通信は、年平均を1800万ドルとして大リーグ全体の5位タイと伝えている。
イチローは今季が4年総額4400万ドルの最終年に当たり、去就が大きな注目を集めていた。日本選手ではヤンキースの松井秀喜(まつい・ひでき)外野手の06年から4年総額5200万ドル(年平均1300万ドル)が最高で、レッドソックスの松坂大輔投手が今季から6年総額5200万ドルで契約している。
イチローは渡米1年目の01年に打率3割5分で首位打者を獲得、新人王と最優秀選手(MVP)に輝いた。04年に大リーグのシーズン最多記録を更新する262安打を放つなど、6年連続で200安打以上を記録。10日に行われた今年のオールスター戦では日本選手で初めてMVPに選ばれた。(共同)
◆マリナーズ・イチロー外野手の話
「敵のファンから来年はうちにきてくれなどいろんなことを言われた。日本のファンの日本に戻ってきてほしいという声もたくさん聞いた。でも、最終的にはシアトルに来年も残ってほしいという地元の声が僕にとって一番重かった。一つのチームで長い間プレーすることは(米国では)なかなかできることではない。その可能性、チャンスを与えてもらったことに大変感謝している」
◆マリナーズ・バベシ・ゼネラルマネジャーの話
「マリナーズで選手生活を全うしてもらいたいというのが、春季キャンプのころから考えていた交渉のゴールだった。イチローにはマリナーズの帽子をかぶって野球殿堂に入ってほしい」
◆マリナーズ・マクラーレン監督の話
「毎日1番打者の欄に彼の名前を書けると思うと大いに感激する。チームに欠かせない男だ。いつも、彼の勝利への備え、専心、執念を見ているとうれしくなってくる」
イチロー、大きな決断への後押しは愛犬イッキュウ?
大きな決断を終え、イチローはすっきりした表情だった。静かだが強い口調には、来季からの5シーズンにかける思いが込められていた。
―選ぶ難しさは。
「想像通り。力のいること。流れに任せた方がよほど楽だな、と。ただ選べる立場にいることは選手にとってすごく幸せなこと。これまで(米国の)6年半、そうやってプレーヤーとして自分を高めてこられたことには満足している」
―決断の苦しさは。
「この町に来たらどうなるんだろうとか、遠征先の(ホテルの)ベッドで考えることはあった。でも、できればそれはない方がいいということですね」
―行動で示す、というリーダーシップに対する考えに変化は。
「まったくない。今以上にそれを見せられる僕はいない。僕は今のままでいると思う」
―5年後まで今の実力を保つ自信は。
「パフォーマンスに関してはもちろん自信がある。見た目もこのままでいたいと思う。DH(指名打者)にはなりたくないですね」
―一つの球団で大リーグ生活を全うしたリプケン(オリオールズ)らをどんな思いで見ていたのか。
「そういう選手はアメリカでは少ない。茶髪の人が増えた中で黒髪が美しく見えるように、僕には彼らがすごく格好良く見えた」
―決断へ家族の後押しは。
「イッキュウ(愛犬)ですね。相方(弓子夫人)よりもうちの息子(愛犬)の意見の方が大きかった。これはもう間違いない。ワンワンワンワン言ってましたね」 (共同)
【2007/7/14 サンスポ.COM】
全站熱搜