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(交流戦、阪神8x-7ソフトバンク、5回戦、阪神3勝2敗、3日、甲子園)

トラトラトラならぬ、トリ、トリ、トリの鳥谷で3連勝や!!阪神は鳥谷敬内野手(24)が九回、サヨナラ打を放ち、3日連続のお立ち台だ。今季5度目のサヨナラ勝ちで、貯金を最多の12に。なんとも“トリ”ビア~ンです。



この笑顔、何度見たって見飽きない。鳥谷、鳥谷、また鳥谷。6月のお立ち台は、3日連続で鳥サマが“独占”だ。同点の九回一死満塁から、自身今季初のサヨナラ打。貯金を最多12とする聖地の3連勝はすべて、虎の若き看板役者が決めた。

「自分が一番、ビックリしています!」

好天に恵まれた甲子園。熱く降り注ぐ4万8514人の大歓声に、クールな顔も思わず紅潮した。まさに神がかり的な活躍。自分に吹く“追い風”を、逃さなかった。

「回ってくると思っていました。どんな形でも回ってくるから、何とかしたい。そんな気持ちでネクストにいました」

1日、2日と2夜連続ヒーロー。そしてこの日、同点の九回一死一、二塁。5番・浜中の打席を見つめながら“予感”した。その通り、浜中の死球でビッグチャンスが到来。後は腹を据えて、信条の「思い切り振る」を実行するだけだ。カウント1-1から、藤岡の内角直球を振り抜いた。打球が一、二塁間を破る。歓喜の輪の中で、もみくちゃになっていた。

「アンディー(シーツ)、金本さん、浜中さんが、自分が一番楽に打席に入れるようつないでくれた。楽に入れる打席を作ってもらったことに感謝です」。自分一人の力ではない。これがチームの結束力。今岡の離脱で託された6番。「チャンスで回ってくる打順。1、2打席と、いい場面で凡退していたんで、何とかしたかった」と謙虚に話した。

「ゲン担ぎ? 何もしてないですよ」。打っても浮かれず、失敗してもへこまず。クールと思われようが、平常心を保つことが24歳を支える。地道に努力を重ね、試合で思い切りブツけるだけ。幼少の6年間、柔道を習った。今でも格闘技はよく見る。「勝負は一瞬で決まるけど、その前の過程ですごい努力しているから」。報われるかも知れぬ一瞬のために、膨大な影の努力がある。

「打つと思った。ベンチで、また回ってきた言うとった。お立ち台? 2試合連続はあるけどなぁ」と岡田監督。『3割20発』をノルマと課す愛弟子の活躍に目を細めながら「貯金12? 1つ1つの積み重ねや」。師弟の言葉は同じだ。

「あしたもお立ち台? そんなうまいこと行きませんよ」。ロッカーに入り際、軽く笑った鳥谷の顔は、すでに4日からの新たな戦いへ向けられていた。

【2006/6/4 サンスポ.COM】
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