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(練習試合、ヤクルト4-7阪神、16日、浦添)変化球打ちに続いて広角打法も開眼や!! 阪神・林威助外野手(28)が16日、ヤクルトとの練習試合(浦添)に『5番・右翼』で先発出場。左右に打ち分ける2安打1打点の活躍で、7-4勝利を演出し、ネット裏の007を唸らせた。浜中、桧山を加えた三つ巴の右翼戦争は、過熱の一途だ。





 今年はひと味どころか、ふた味違う。引っ張ってよし、流してよし。巧打の林が、イメージを覆す2つ目の新境地を見せつけた。

 「打つ前からセンター方向を意識するように言われていた。シュート気味だったけど、バットのシンに当たったし、しっかり振れた」

 自画自賛の一打は、2点を先制した三回一死一、二塁の第2打席だ。カウント2-2から左腕・丸山の外角直球を、上から叩いた。快音を残した白球は、糸を引くようなライナーでレフト前へ。二走・鳥谷を迎え入れ、一塁塁上に仁王立ちだ。

 11日の日本ハム戦(名護)で、課題の変化球を狙い打った今季第1号に続き、成長のあとを見せつけた。止まらぬ林の進化に、スコアラー陣もお手あげだ。「(去年で)自信をつけて、球を待てるようになっている。(球を)迎えにいかないからいいポイントで打てている」とオリックス・川畑スコアラーが解説すれば、「外の球をうまく打った。この前の引っ張ったホームランもあるし、きょうの(流し打ち)は大きいね」と中日・井本スコアラーは舌を巻く。

 「(左に)打っても不思議じゃない」とは岡田監督。左の大砲への思いは、期待ではなく、信頼に変わっている。四回二死一、二塁の第3打席では、松井の初球を捕らえて痛烈な右前打。「いい球がくれば、逃さずに振っている」。鳥谷が本塁憤死で2打点目を逃したが、本来の積極性&強引さも健在だ。

 17日からは、新たなライバルが戦線に加わる。日本ハムとの練習試合(宜野座)には、ベテラン桧山が『6番・DH』で先発予定。『4番・右翼』の浜中、『7番・左翼』の林と、右翼を争う3人がそろい踏みだ。背水の陣で今季に挑む元4番の意気込みは、並々ならぬものがある。キャンプ初日に異例のシートノック参加。他のベテランが早上がりしても、室内のマシン打撃でバットを振り込んきた。

 「今は打席の中でリラックスできているし、球がよく見えている。きょうみたいにできたら、もっと自信になると思う」と林。謙虚な男の言葉に調子のよさがうかがえる。競争激化も大歓迎。サバイバルを制し、3・30開幕(広島戦、京セラD)に笑ってみせる。


(川端亮平)



★林の独走許さん!浜ちゃん3の1

 林の独走は許さない。『4番・DH』でスタメン出場の浜中は、3打数1安打2四球。三回一死満塁の先制機では、三塁・宮出の失策を誘う痛烈なゴロを放った。

 「球の見極めができている。今は結果よりも、それが大事。これからもそういう意識でやっていきたい」と2四球を選んだ内容に満足げに振り返った。ライバルの猛デモにもペースを崩さず、着々と調整を進めている。

【2007/2/17 サンスポ.COM】
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