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今年もこの男が“シーズン初勝利”を決めた。阪神・林威助外野手(28)が11日、今季初の対外試合となる日本ハムとの練習試合(名護)の六回、勝ち越し2ランを放った。昨年も同じ日本ハムとの初練習試合で決勝3ランを放った。開幕1軍切符の足がかりとなった舞台で2年連続アーチ。レギュラー獲りへ猛アピールだ。
確実に進化している。背番号31番が、独特の雰囲気を帯びた打者に成長してきた。思い切りのいいスイングから、美しい放物線を描きスタンドインする打球は、もはや代名詞になりつつある。いまや林の本塁打を驚く虎党はいない。やっぱり打ったのか。そんな感情のこもった歓声が、名護の三塁側応援席に響き渡った。
同点に追いついた直後の六回一死三塁。カウント1-2から橋本の投じた4球目を、林はイメージ通りに狙い打った。「打ったのは抜けたフォークです。頭の中には変化球しかなかったです」。しっかりと自分のスイングで打った。バットを振り抜いた瞬間、スタンドインを確信した。納得の勝ち越し弾は文句なく右翼席に飛び込んだ。
日々の経験が確実に身についている。昨年は初めてキャンプを1軍スタート。岡田監督からは「キャンプのMVP」に指名された。勢いに乗って、シーズン前に行われたWBCでは台湾代表の4番として活躍。06年シーズンは1軍に定着し、代打中心の起用ながら5本塁打を記録した。オフにはアジア大会で台湾代表の金メダル獲得に貢献。今年は“抜てき”ではなく、順当に1軍キャンプに参加してきた。
「いままでやってきたことをずっとキャンプでも継続してきた。1本打てたことでホッとした部分もあります。自分のタイミングで打ててますね」。確実な手応えが自信へとつながる。長打力という天性の才能を本番で発揮できる能力。チームから何を求められているかを分かっているからこそ、本塁打という結果がうれしかった。
1年前の2月12日、日本ハムとの練習試合では決勝3ランを放ち、開幕1軍への足がかりをつくった。同じ舞台でまた本塁打を放ったことは、吉兆といえる。それでも浮ついた考えは、まったくない。「まだまだ始まったばかりですからね」。どこまでも上を目指す。目標であるレギュラー奪取への過程を、林は輝きながら突き進んでいる。
【2007/2/12 デイリースポーツ】
確実に進化している。背番号31番が、独特の雰囲気を帯びた打者に成長してきた。思い切りのいいスイングから、美しい放物線を描きスタンドインする打球は、もはや代名詞になりつつある。いまや林の本塁打を驚く虎党はいない。やっぱり打ったのか。そんな感情のこもった歓声が、名護の三塁側応援席に響き渡った。
同点に追いついた直後の六回一死三塁。カウント1-2から橋本の投じた4球目を、林はイメージ通りに狙い打った。「打ったのは抜けたフォークです。頭の中には変化球しかなかったです」。しっかりと自分のスイングで打った。バットを振り抜いた瞬間、スタンドインを確信した。納得の勝ち越し弾は文句なく右翼席に飛び込んだ。
日々の経験が確実に身についている。昨年は初めてキャンプを1軍スタート。岡田監督からは「キャンプのMVP」に指名された。勢いに乗って、シーズン前に行われたWBCでは台湾代表の4番として活躍。06年シーズンは1軍に定着し、代打中心の起用ながら5本塁打を記録した。オフにはアジア大会で台湾代表の金メダル獲得に貢献。今年は“抜てき”ではなく、順当に1軍キャンプに参加してきた。
「いままでやってきたことをずっとキャンプでも継続してきた。1本打てたことでホッとした部分もあります。自分のタイミングで打ててますね」。確実な手応えが自信へとつながる。長打力という天性の才能を本番で発揮できる能力。チームから何を求められているかを分かっているからこそ、本塁打という結果がうれしかった。
1年前の2月12日、日本ハムとの練習試合では決勝3ランを放ち、開幕1軍への足がかりをつくった。同じ舞台でまた本塁打を放ったことは、吉兆といえる。それでも浮ついた考えは、まったくない。「まだまだ始まったばかりですからね」。どこまでも上を目指す。目標であるレギュラー奪取への過程を、林は輝きながら突き進んでいる。
【2007/2/12 デイリースポーツ】
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