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新井、メンチ固定でしわ寄せ

 今年の阪神の一塁は、かつてない「密集地帯」になりそうだ。

 真弓明信監督(55)が沖縄・宜野座キャンプで、「三塁・新井」「右翼・メンチ」の固定を明らかにし、このあおりで一塁手が続々生まれることになった。

 まず、昨年の三塁のレギュラーだった関本を一塁にコンバート。さらにその前の正三塁手だった今岡もここ3シーズンの不振から一塁へ。真弓監督は「一連のコンバートはメンチに使えるメドが立ったから。決め手はメンチ」と話している。

 これでも分かるが、メンチの右翼固定によって新井も関本も今岡も旧ポジションを押し出された格好だ。というのもメンチと同じ右翼には、葛城、林、桜井、平野(二塁と兼務)らがひしめき、このままメンチが期待通りの活躍を見せれば、彼らの活躍の場はかなり制限される。

 「それならいっそのこと一塁にいろんなタイプの選手を集めてはどうかとなった。幸い左利きの葛城や林の打力は相当なものだし、過去に一塁手の経験もある。さらに都合がいいことに、新井はもともと三塁手だし、関本は器用でどこでも守れる。つまり、全員野球を推進するうえで効率のいい布陣を整えたまで」と球団幹部の1人はいう。

 ここで整理すると、一塁候補は関本、今岡、葛城、林に加え、昨年、24試合守った右打ちの高橋光も控えているから計5人になる。和田打撃コーチは「新井の三塁固定で一塁を動かせる方がいろんな使い方ができる。打てて一塁を守れる選手がウチには多いから」と自画自賛するが、果たして本当にうまく機能するのだろうか。

 現評論家で有力OBの1人は、「首脳陣が大変」と前置きしたうえこう話した。

 「右打ちが関本、今岡、高橋光で、左打ちが葛城、林。基本的には敵の右腕、左腕によって使い分けることになろう。現状では関本の出番が一番多くなりそうだが、5人も控えていると個々の調子の見極めが難しい。選手によっては調子が良くても出番が少ないとリズムを崩す恐れもある。中には代打には向かないタイプもいるし、一塁の層が厚いといえば聞こえはいいが、頭の痛い問題が出てくるはず」

 そういえば古くから「船頭多くして船山へ上る」というたとえもあるが。

ZAKZAK 2009/02/17
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