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 「守りの野球」を掲げる真弓阪神に、頭の痛い問題が浮上している。それは、三塁にコンバートされた新井貴浩内野手(32)の守備である。17日に打ち上げた沖縄・宜野座キャンプでの守備練習では、他の内野手と比べてミスが目立ち、首脳陣の1人は「安芸の2次キャンプでも守備練習に時間を割くしかない」と明言するほどだ。

 新井は9年間在籍した広島では、最後の3年間は三塁手として毎年100試合以上出場したが、あくまでも「打の人」だった。それ以前はチーム事情もあり、一塁や外野なども経験している。「それだけ器用かといえば、そうでもない。すべてのポジションを、持ち前のガッツと猛練習で何とかこなしたと見るのが正解」と、広島時代を知る球界関係者はいう。

 今回のコンバートにも、林、今岡、葛城といった選手を一塁で生かそうとするチーム事情が絡むあたり、新井の宿命かもしれない。新井もその辺は十分理解しており、「ボクら選手はあくまでもチーム方針に従うだけ」と、殊勝な心がけで連日汗を流している。

 三塁手としての問題は(1)三塁線の打球に対する逆シングル(2)バントを含めた前の緩いゴロの処理(3)安定したスローイング-といったところか。新井は「試合になれば形もくそもない。体のどこかに当ててアウトにする」とガッツマンらしい抱負を述べているが、それで済む話ではないから首脳陣は躍起になる。

 現に久慈守備走塁コーチは目下、スローイングの改善を求めている。「今まではステップの幅が狭く、突っ立った感じで投げていたからね。もっと広くすれば送球は安定する」。細かいことのようだが、守備のミスの多くはスローイングである。

 もっとも、いくら昔とった杵柄(きねづか)とはいえ、三塁守備に気を使うあまり、売り物の打撃に影響を及ぼさないか。

 「こちらが一番心配するのもそこだね。むしろ一塁より三塁の方がボールを扱う機会が少なくて楽という見方もあるが、責任感の強い男だけに、一つのミスを引きずりかねない。まあ、開幕までには合格ラインに到達するのを祈るのみ」と球団幹部の1人はいう。

 三塁の別名「ホットコーナー」が、V奪回の死角にならなければいいのだが-。

ZAKZAK 2009/02/18
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