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 1985年の阪神リーグ優勝の際に興奮したファンに投げ込まれ、行方不明となっていた「ケンタッキーフライドチキン道頓堀店」(現在は閉店)の看板人形「カーネル・サンダース」が10日、投げ込まれた場所から約180メートル下流の同じ道頓川「新戎橋」(大阪市中央区)付近で見つかった。水辺工事作業中の工事関係者が発見した。阪神ファンの間で、日本一になれない原因として24年間語られてきた“カーネル人形ののろい”が、ようやく解けるときが来た!!

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 これで今年の日本一は間違いなしや!-。24年もの年月を経て、カーネルおじさんが発見されたのは、大阪・ミナミの観光のメッカである新戎橋から5メートルほど下流。川底1メートルの泥の中から、まるで焼け焦げたように黒く変色した姿で“救出”された。

 第一発見者は、大阪市による水辺工事の磁気探査作業を行っていた現場責任者の林信一さん(49)。探査機が障害物に当たったため、「ドラム缶か何かかな?」とクレーンで引き揚げたところ、よもやのあの、カーネルおじさん。熱烈な阪神ファンの林さんも「懐かしい。でもなんでこんなところで…」と仰天の“奇跡の発見”だった。

 発見されたのは上半身だけで、トレードマークのメガネや両手先、下半身は依然、行方不明。しかし、24年もの間、ダイバーによる捜索や市の川底清掃、ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」も総力を挙げて捜索したが、発見されなかっただけに、今回の“救出劇”はまさに奇跡だった。

 引き揚げられたカーネルおじさんは「ファンが殺到しないように」(工事関係者)とこの日夜、大阪市中央区の工事を担当する会社の事務所内に移動、保管された。11日には、大阪市の依頼を受け、阪神ファンの熱い期待を乗せ、行方不明の下半身の捜索が全力で行われる。

 道頓堀店のカーネル人形は、1985年の阪神タイガースがリーグ優勝時に、当時の主砲で3冠王となった“最強の助っ人”ランディ・バース氏(54)に見立てられ、虎党によって胴上げされた後に道頓堀川に投げ込まれた。

 阪神は同年こそ日本一に輝いたものの、以降は急激に成績が低迷。03、05年のリーグ優勝時にも、日本一はならず、いつしかファンの間で「カーネル人形ののろい」とささやかれていた。

 看板人形を失った同店ではそれ以降、阪神が優勝争いをするたびに、南京錠をかけて持ち出せないようにしたり、店頭から撤去して隠すなど緊急対策を取ってきた。「日本ケンタッキー・フライド・チキン社」の渡辺正夫社長(56)は「本当?会ってみたいです」と興奮気味に話した。

 “脅威の核弾頭”として85年の優勝に貢献した真弓明信新監督を迎え、日本一奪回を狙う阪神に、24年の“呪い”が解かれる日がやってくる。


【2009/3/11 デイリースポーツ】
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