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 機動力アップへ、さあ、キャンプインや!! 1日から沖縄・宜野座でキャンプを行う岡田阪神が1月31日、新たに使用するユニホームを発表した。ホーム用は26年ぶりの変更となるが、最新の素材と先端技術を駆使して33%の軽量化にも成功。主砲の金本知憲外野手(38)らの意見も取り入れた新戦闘服がV奪回を後押しする。





 日本一に向けて、まさに視界良好だ。今年の猛虎は機動力重視。新たな武器を身につけ、キャンプへと突入する。

 「さみしいような気もするし、スッキリしたような気もする。チームが強くなればかっこよくなると思います」

 まだしっくりこない姿でも、アニキの存在感は抜群だった。金本が沖縄・恩納村の宿舎で新ユニホームに身を包んだ。

 全試合フルイニング出場を続ける金本にとって、どんなに些細なことでも“改善”は記録更新の後押しとなる。「軽くなりましたね」。初めて袖を通した後、開口一番がこれ。新ユニホームは鉄人の負担をわずかでも減らす新兵器にもなる。

 岡田監督はもとより、金本、赤星ら選手も積極的にアドバイスを送って完成した力作だ。ユニホーム一新が決定したのは昨年の秋。選手側が発信した「ビジターよりもホームのユニホームが厚い」という問題の解消が一番の改善点となった。

 伝統のタテジマならでは、の悩みがあった。これまでホーム用とビジター用では、素材がまるっきり別。タテジマを素材の編み方で表現していた分、ホーム用には“重量感”があったのは事実。

 「今回はホームとビジターで同じ素材にすることができました。薄くて伸びが良いプロミットという素材で着心地はさらに増しているはずです」。そう言って、デサントの担当者は胸を張る。素材自体にストライプをプリントする最新技術により、従来に比べて33%の軽量化を実現させ、ストレッチ性も8%アップさせたという。

 「一回着たけど軽いね。機動力が上がる? 盗塁というよりも走塁や」と、岡田監督の声も弾んだ。中日との機動力の差は、昨季のV逸の大きな要因にもなった。それを補うためにも、最適の新素材となりそう。

 「ユニホームを一新してチームももう一回、日本一を目指していきたい。ファンのみなさんが見ていいなと思ってもらえるように頑張ります」

 選手会長の赤星も、気持ちを新たにした。至上命題のV奪回、悲願の日本一に向けて、いよいよキャンプが始まる。チーム一丸となって、新たな戦闘着に血を通わせていく。


(森井智史)

★再出発の気持ち

 デザインに自らもアドバイスを送った岡田監督は「交流戦のイメージがあった。黄色と黒でな。どうしても昔のユニホームに似てくる」と、05年の交流戦で着た復刻版を意識したという。

 「変えにくいのはあった」と、2度優勝したユニホームへの思い入れはあるものの、「優勝へ向かっていこうという意味で、気持ち的には再出発でいい。いろんな意味で楽しみなキャンプインになる」と、新ユニホームで迎えるキャンプを待ちきれない様子だった。


★アニキは字体に注文

 素材については満足している金本だが、どうしても気になる部分があった。「この『6番』変やろ。変えてくれんか?」。新ユニホーム発表の記者会見中も、左脇腹部分にある『6』をしきりに眺めていた。安藤の背番号『16』を見ても『6』の部分に注目して首をかしげた。アニキの一声で、背番号の字体が変わるかも?


★金本が休日返上トレ

 この日はキャンプインに備えて全体練習はなかったが、チーム内でただ一人、金本が休日返上でトレーニング。昼過ぎに宜野座球場に姿を見せた。「普通よ、普通」。キャッチボールとランニングを行った後に、屋内でティー打撃とフリー打撃を行った。


★気に入った球児「かっこいい」

 ビジター用の新ユニホームに袖を通して登場した藤川は「ファンのみんなに覚えてもらえるように、がんばります。ホームのはかっこいいと思います」とお気に召した様子。キャンプ3日目(3日)は、全員がこのビジター用を着て練習する予定だ。


★トラッキーも!

 チームのユニホームデザインを一新したことに伴い、阪神甲子園球場の人気マスコットとして定着しているトラッキー&ラッキーも新ユニホーム姿を披露した。1日からは、イラストも新バージョンのものが加えられる。

【2007/2/1 サンスポ.COM】
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