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 ここ最近の水谷豊人気は、まさに「ぼくの先生はフィーバー!!」といった感がある。主演映画『相棒 劇場版/絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』は、興行収入30億円を越える勢いのメガヒット。時期を同じくしてリリースされた、セルフカバー・アルバム『TIME CAPSULE』は、5月26日付オリコンランキングで初登場2位を果たした。俳優として、そしてさらに歌手としての突然のように見える「水谷豊再評価」の気運は高まるばかりだが、実は、突然の出来事というわけではなかったようだ。

 長く第一線で活躍してきた水谷豊が、突然にも見えるブレイク現象を巻き起こしたのには、両作品のクオリティもさることながら、水谷自身による精力的なプロモーションの成果を忘れる訳にはいかないだろう。これまで俳優の仕事に専念し、他ジャンルの番組への出演を極力控え、バラエティ番組に出演するなんてことは往年のファンからしてみれば「あり得ない」ことであった。そんな水谷豊が、今年で8年目を迎えた人気ドラマシリーズ「相棒」の映画化作品のパブリシティのため、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌といったあらゆるメディアに登場するようになった。日本全国を駆け巡り積極的な広報活動に努めてきた。

 特にバラエティ番組の出演では、普段聞くことのできない軽妙なトークが繰り広げられたこともあって、いずれも高い関心を集め「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)、「うたばん」(TBS系)ともに高視聴率を獲得。これが映画公開で盛り上がっていた水谷豊人気をさらに押し上げたのは間違いない。その根底にあるのは、水谷豊、寺脇康文ほか出演者、スタッフが8年間の長きに渡って徐々に築き上げ、今では刑事ドラマの代表的存在にまで成長した「相棒」と水谷演じる主人公・杉下右京の持つ圧倒的な魅力である。

 こうした積極的なテレビ出演は、歌手・水谷豊の魅力再発見にも繋がった。先の「うたばん」やNHK「SONGS」等で22年ぶりの歌声を響かせたことは、往年のファンだけでなく、若年層にもアピールし、今回の爆発的ヒットのきっかけを作った。こうなると、過去のセルフカバーだけでなく、新曲リリースにも大いに期待が掛かる。

【2008/11/18 オリコン】
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