close
 6年ぶりの世界一奪還を目指すヤンキースは、台湾出身の26歳、王建民の右腕に頼ることになりそうだ。トーリ監督はアジア人投手としてシーズン最多の19勝を記録した王を地区シリーズ第1戦に起用すると明言。トーリ政権でプレーオフの初戦に登板する投手としては最年少となる。

 大リーグ2年目の王は今季19勝6敗、防御率3.63。右肩を故障する前は速球で押すタイプの投手だったが、今はシンカーを低めに集めて、内野ゴロの山を築かせる。奪三振数はジョンソンの172個、ムシーナの168個と比べて76個と半分以下だが、打たせて取る安定した投球で、勝利数ではジョンソンの17勝、ムシーナの14勝を上回る勝ち頭に成長。「1年間ローテーションを守って、しかもゲームをつくることができるから、これだけ勝てる」(松井秀)と信頼が厚い。

 韓国出身の朴賛浩(パドレス)がドジャース時代の00年にマークしたアジア人投手シーズン最多勝記録の18勝を塗り替え、さらにサンタナ(ツインズ)と並んで最多勝争いのトップだ。トーリ監督は「彼は感情をあらわにしない。大舞台でもいつもと同じでいることができる」と、感情の起伏が少ないことがプレーオフに向いていると評価する。王は「最多勝は考えていない。重要なのは世界一になること。心の準備はできている」と、落ち着いた口ぶりで10月を見据えている。【高橋秀明】

【2006/9/29 毎日新聞】
arrow
arrow
    全站熱搜

    ht31sho 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()