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 【オークランド(米カリフォルニア州)20日(日本時間21日未明)】ロイヤルズ・野茂英雄投手(39)=写真=が20日(同21日未明)、戦力外通告された。広報担当が明かした。このまま引退する可能性も出てきた。

 ロ軍はこの日のアスレチックス戦に先発させるため3Aからルーク・ホチェーバー投手(24)を昇格させ、代わりに野茂が外された。

 野茂は、開幕後の4月5日に中継ぎとして3年ぶりのメジャー昇格。ここまで3試合で計4回1/3を投げ3本塁打を含む10安打9失点、防御率18.69。球威不足で奪三振は3にとどまり、初挑戦の中継ぎで結果を残せていなかった。

ヒルマン監督「感謝している」

 米大リーグ、ロイヤルズは20日、野茂英雄投手(39)に戦力外通告をしたと発表した。

 野茂は球場に姿を見せず、テイラー副ゼネラルマネジャー(GM)は、今後について「他球団からトレードの話がなかった場合、自由契約になる」と述べ、ロイヤルズが野茂と再契約する考えがないことを明かした。

 春季キャンプにマイナー契約の招待選手として参加し、開幕直後に3年ぶりのメジャー昇格を果たした野茂だったが、中継ぎで好結果を残せなかった。3試合で計4回1/3を投げ、3本塁打を含む10安打9失点、3奪三振、防御率18・69の成績だった。

 通告した際の野茂の様子について、ヒルマン監督は「落ち着いていた。(今後の去就については)尋ねなかった」と語った。(共同)

 17日に先発のベイルが故障者リスト(DL)入りし、中継ぎで右腕のペラルタが昇格した時点で、野茂の立場は危うかった。チームは先発のホチェーバーを昇格させるために、25人枠を一つ空ける必要があった。開幕から投手陣がチームをけん引するロイヤルズにとって、防御率が18・69では敗戦処理の要員としても野茂の居場所はなかった。

 ヒルマン監督が野茂に期待したのは、オープン戦で見せた三振を奪う力だった。だが3試合で計27人の打者を相手に奪三振はわずか3。球速も85マイル(約137キロ)程度で、フォークボールも制球と切れを欠いた。

 野茂は3月末に右脚付け根を痛めた影響を否定した。最近は試合前のランニングも精力的に行い、調子を取り戻そうと必死だった。だが、メジャー昇格後は気温が10度を切る寒い球場での試合が多かった。厳しいコンディションも災いした。

 野茂は最後の登板となった18日、「思い通りの球がいっているか」という質問に、こう答えた。「打たれた球は全部甘いから、目立つんでしょうけど。特に変わってはいません」。だとすれば、メジャーではもう限界ということになる。(共同)



◆ロイヤルズ・ヒルマン監督の話
「残念ながら、野茂の速球は春季キャンプで見せたものではなかった。彼はプロフェッショナルで、チームにいい影響をもたらしてくれ、感謝している。(今後どうするのかは)話さなかった」


◆ロイヤルズ・薮田投手の話
「(野茂投手から)昨晩、食事の席で「頑張れ」と言われました。右も左も分からない中で、いろいろと教えてもらい、すごい大きな存在でした」


◆ロイヤルズ・テイラー副GMの話
「難しい決断だったが、チームを前進させるためには必要だった。トレードの話がなければ、彼は自由契約になる」

【2008/4/21 サンスポ.COM】
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