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 中日・落合博満監督(52)の腹心のひとり、長嶋清幸作戦・外野守備走塁コーチ(44)が、解任通告に激怒。猛烈な落合批判を繰り広げた。同コーチは28日、名古屋市内の球団事務所で伊藤球団代表らから、来季の契約を結ばないことを告げられ、指揮官の冷たい仕打ちの仕返しとばかりに「(落合監督は)公私混同もはなはだしい」などと非難した。前日(27日)は佐藤道郎2軍監督(59)らが解任され、この日は同コーチとともに、秦真司捕手コーチ(44)も退団。52年ぶりの日本一を逃したオレ竜が、大揺れとなった。

 解任通告を正式に受け、長嶋コーチは球団事務所のプレスルームで怒りをぶつけた。落合監督と、その右腕である高代延博野手総合チーフコーチ(52)を痛烈に批判。「要は(落合監督、高代コーチが自分を)気に入らないんでしょ」と、思いをぶちまけた。

 日本シリーズに敗れた翌日の27日、球団関係者から28日に球団事務所に来るように言い渡された。直後、落合監督に自らの処遇について確認の電話をした同コーチは「監督からは、良くやってくれたと言われたけど、クビの理由は教えてくれなかった。(解任通告を遅らせてほかの)チームに行けないように計算してやっている」と、配慮のなさに怒りは増幅した。

 昨季から火種はあった。4月に不調だった福留の先発落ちが、落合監督らで検討された際、同コーチは反対。福留との二人三脚で復調したにもかかわらず、今季からは主砲への指導は落合監督に任され、今季の肩書からは打撃担当が外れた。

 「(落合監督と親しい)高代さんと、(自分が)仲悪いのは皆、知ってると思う」との内情まで暴露。「仲良しチームにしないって、言ってたのに、今はどうなの? 公私混同もはなはだしい」とも非難した。

 中日は落合監督、高代コーチ、森バッテリーチーフコーチ(51)が在籍していた日本ハム、西武から、重点的に補強。今季も両球団出身のデニー友利、鳥谷部、上田がテスト入団するなど、ファミリー的なつながりを重視する落合政策を、ばっさりと切り捨てた。

 2年ぶりのリーグ制覇を果たしたにもかかわらず、今季限りで解任された首脳陣は、佐藤2軍監督、原打撃、山崎ブルペン担当コーチに続き、この日の長嶋、秦両コーチと計5人。不協和音を抱えていた落合竜が、日本一を逃したのは当然だったのかも知れない。

 ◆長嶋 清幸(ながしま・きよゆき)1961年11月12日、静岡県生まれ。44歳。自動車工(現静岡北高)から79年ドラフト外で広島に入団。84年の阪急との日本シリーズでは3本塁打を放ち、MVPを獲得した。その後、中日、ロッテ、阪神と渡り歩き、97年に現役を引退。阪神のコーチを経て、04年に落合監督に招かれ、中日のコーチに就任した。現役時代の通算成績は1477試合に出場し、打率2割7分1厘、107本塁打、448打点。170センチ、81キロ。左投左打。

 ◆落合体制でのコーチの退団者 落合監督が就任し、5年ぶりのリーグ優勝を達成したた2004年は、当初のヘッドコーチから投手チーフコーチに格下げになった鈴木孝政コーチが、6月に今度は2軍担当に降格。故障者の指導が目的と説明されたが、同監督との確執が伝えられ、その年を限りに退団した。同年オフには金田進捕手コーチ、山田和利野手総合チーフコーチ、川又米利打撃コーチが解任。V逸の昨年オフは主要ポストの退団はなかったが、今年はすでに同体制最多の5人の退任が決定。

(2006年10月29日06時03分 スポーツ報知)

 ―監督とは話をしたのか?
「3年間良くやってくれた。2回も優勝して貢献してくれたと。でもクビの理由は教えてくれなかった。墓場まで持って行くと…」

 ―この時期だと、来季に他球団でコーチをやるのは難しい。
「それを計算してやってる。1から10まで(中日のことを)知ってるから、よそに行かれたら厄介だろう」

 ―落合監督と対立はあったのか?
「公私混同もはなはだしい。迷惑している選手もいるんじゃないかな。監督に、反論があるなら、してみてと聞いてみてよ」

 ―落合監督は進退伺を出すようだ。
「自分が(来季の続投が)決まってるから、おれをクビにできる。そうじゃないと、自分もクビになったんじゃ、格好悪いだろ」

【2006/10/29 スポーツ報知】
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