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巨人サイド「来年こそ指名」と囁くが


 三浪しても巨人へ-。ロッテからドラフト2位指名を受けたホンダ・長野久義外野手(23、写真)が、2年前に続いて2度目の入団拒否に傾いている。長野が「来年こそ巨人が指名してくれる」と、期待する根拠とは?

 2位指名の選手には異例の契約金1億円(出来高5000万円)、年俸1500万円。さらに希望の背番号、果ては引退後の保障まで。ロッテは破格の好条件で、最大限の誠意を示した。

 だが長野は「千葉マリンでプレーする姿はまだ想像できません」と硬い表情で語るのみ。あくまで初志貫徹の姿勢だ。

 2006年ドラフトでも事前に「巨人以外拒否」を表明していたが、日本ハムに4巡目で指名されて社会人に進んだ。

 “浪人生活”を経て今回のドラフトで2年越しの願いがかなうはずが、1位指名予定の巨人が直前になって東海大相模高・大田に鞍替え。それでも相思相愛は揺るがず、巨人の2位指名で決着と思いきや、ウエーバー順で巨人より先のロッテが長野を指名した。「年齢もあるし、かつてほど巨人一本ではない」との感触を得ていたためだ。

 もくろみ通り、ドラフト直後は長野もプロ入りへ態度を軟化させていたが、次第に「いろいろな人に相談しても、2つの意見が出てくるので」と雲行きが怪しくなった。

 周囲にはロッテ入りを勧める声もある。だが、誰より長野の決断に影響力があるのは巨人だ。球団サイドは長野の“巨人愛”を高く評価。関係者の「来年こそ確実に指名する」という巨人を推す声に、長野も「やっぱりあと1年我慢」に傾いた模様だ。ただし、巨人関係者は「去年の今ごろも『次の1位は長野』という流れだったが、大田が出てきた。来年だってドラフトまでに、どんな選手が出てくるか分からない」と話す。長野が来年、1位指名される保証はないが、巨人サイドには「さすがに今度は他球団も強行指名してこないはず」との勝算もある。

 今までドラフトで指名してくれたことさえない巨人を一途に思い続け、翻弄されても長野は「待つわ」と“三浪生活”へ-。惚れた者の弱みということか。

【2008/11/28 ZAKZAK】
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