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「先輩から言われるのは当たり前…うぬぼれてる」



 WBCキューバ戦に快勝後、マリナーズ・城島健司捕手(32)が、自分のリードを批判した楽天・野村克也監督(73)を「おじさん」呼ばわりして反撃したが、最年長監督にかみついた城島発言が大きな波紋を広げている。



 一夜明けた17日、野村監督は「『現役のとき、それほどすごい捕手だったのか』とか言っとるやないか。意味がわかってないよ。4番に打たれたところ(9日の韓国戦で適時打を打たれた場面)だけを言ってるんだ。全体のことは言ってない」と口火を切った。実際、野村監督は、岩隈がフォークで追い込み、直球で三振を奪ったときの配球は「味なことするな」と評価している。



 さらに「俺らの常識では、大先輩に言われたことに対して、受け止めるしかない。先輩から言われるのは当たり前なのに。あのバカは、うぬぼれてるんだよ。言われるうちが華だ。無視、賞賛、非難を知らないんだよ」と続けた。



 言われた方は面白くないだろうが、ふつうの評論で、大事な試合で負けたのだから文句は言えないはず。選手にゴマをするような評論家しかいなかったことで、野村監督だけ目立ってしまったといえる。



 もちろん言い返したことは、マズかった。楽天の三村敏之編成部長(元広島監督)は「若菜(嘉晴氏)の教育が悪かったのかな」とダイエー時代のバッテリーコーチの名前を挙げたほど。城島を育てた1人である横浜・工藤は「事実関係がよくわからないから、何とも言えないな」と明言を避けたものの、余計な一言が、かかわった人まで、ヤリ玉に上がりかねない状況を作ってしまった。



 野村監督はヤクルト時代に、中日と乱闘になり、試合後に当時の星野監督が「あのおっさん」と発言したことに「俺だって目上にそんな口はきかんぞ」と激怒したことがあった。今回は40歳も年下の城島に「あのおじさん」と呼ばれ、はらわたが煮えくりかえる思いだろう。



 しかも、優勝したのならともかく、キューバに1回勝っただけ。仮にV逸となれば、野村監督だけでなく、周囲からも何を言われるかわからない。城島は自分にとんでもないプレッシャーをかけてしまった形だ。



【2009/3/18 ZAKZAK】
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