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 (オープン戦、横浜4-7阪神、17日、横浜)2人とも“勝者”で右翼戦争決着や!! 阪神・浜中治外野手(28)が17日の横浜戦(横浜)の八回に2号ソロ。林威助外野手(28)も三回に2点二塁打。鮮やかな共演に岡田彰布監督(49)は「調子のいい方を使う」と明言。浜林コンビの“ツープラトン打線”でV奪回を目指す。

 猛虎の6番に“ジャブ”なんてない。右の拳で渾身のストレートを繰り出し、左でも内蔵をえぐる。右の浜中に左の林。夢の併用攻撃の輪郭がみえてきた。

 「出たもんが打つのは、チームにとってはプラスになる。浜中と林? シーズンでは、調子のいい方を使うよ」

 ロードで4連勝。寒空の中で、活気のなかった打線に勢いが出てきた。激しい競争に岡田監督が青写真を描く。相手投手によって、浜中と林を「6番・右翼」で使い分けるプランだ。

 指揮官に決断を迫る一撃を放ったのが五回の守備から出場した浜中。八回一死、左腕・那須野から左越えに2号ソロ。カウント0ー2から、ひと振りで仕留め、「きょうは最高の形で結果が出たが、次です」。先発は右腕・三浦。スタメンから外れた悔しさをバットにぶつけた愛弟子の一発に、将は答えをみつけた。

 「6番・右翼」に林が入った。0-0で迎えた三回、難敵を攻め、OP戦最多タイの一挙6得点。10人の打者を送る猛攻劇に加わった。4点をもぎ取り、なおも二死一、二塁。左中間に二塁打を放って、試合を決めた。

 05年に三浦からプロ初本塁打を放った“番長キラー”。「三浦さんはテンポよく投げてくる。自分のペースでいかないと」と謙虚な言葉に自信をのぞかせた。

 融合が脅威の6番打者を生み出す。昨年、浜中は左腕に打率.355(152打数54安打、31打点)。林は右腕に.304(69打数21安打、12打点)。“平均打率.339”が常時6番に入る打線が完成するわけだ。

 キャンプから不振にあえぎ、“二軍”も味わった浜中。その間、林はコンスタントに成績を残した。そして背番号「5」は徐々に調子を上げた。ここまで来たら、2人とも“勝者”。ハイレベルな戦いが、最高の選択肢となって表れた。

 「右でも左でも苦手意識はない。自分では右の方がいい」

 浜中の言葉は裏を返せば、林にもあてはまる。5月22日のソフトバンク戦(ヤフーD)から始まる交流戦では、どちらかがDHとして登場し、2人が並び立つ。併用案は、その助走になる。

 浜中と林。シ烈なポジション争いで負けなかった2人の男が奏でる快音。最強の6番打者が、頂点へと誘ってくれる。

【2007/3/18 サンスポ.COM】
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