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「納得できないぞ!」「ちゃんと説明しろ!!」。ファンのば声が飛び交い、メガホンやビールが投げ込まれた。一塁側スタンドから3人のファンがグラウンドへ乱入し、球場警備員に取り押さえられた。判定をめぐり、球場は修羅場と化した。

1点を追う九回、一死一塁だ。横浜・多村の三塁線への打球を三塁・鈴木塁審はファウルと判定。多村は走るのをやめた。だが、渡田球審はフェアと判定し、三塁併殺打で試合終了。2人の審判員の判定が割れたことで、牛島監督は「他の審判と協議してくれ」と猛抗議したが、渡田球審はこれを認めなかった。

怒りの形相のまま、牛島監督は試合後の会見を拒否。山中球団専務が「ルール(野球規則九・〇四(c))の適用を誤っているのはないか」と渡田球審に説明を求めたが、「連続したプレーだし、ああいう(高く)打球が弾んでいるときには、自分(球審)の位置から見るのが一番正しい」との見解を示した。

試合後もスタンドに居残り抗議を続けるファンに対し、山中専務自ら「ルールの適用を誤っていると判断し、連盟に対して提訴も含めて協議します。ファンの皆様には、ご理解いただきたい」と
異例の事情説明。それでも納得できないファン約20人が、2時間以上も一塁側スタンドに陣取り、抗議を続けた。

牛島監督は「協議も説明もない。ファンに分かるように説明してほしいと言った」と厳しい表情。
球団は2日に連盟に提訴することを決めた。

【2006/6/2 デイリースポーツ】
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