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 守護神にリフレッシュ休暇指令だ。甲子園での指名練習を見守った阪神・中西清起投手コーチ(44)が1日、2日からの横浜戦(横浜)での藤川球児投手(26)の温存を訴えた。再びパンクされては完全終戦が決まる。鉄腕保護が9月反攻、竜猛追へのカギになる。

 ここ一番では必ず球児の力が必要になる。14勝4敗と大きく勝ち越す横浜相手に、使い減りはさせたくない。球児を送り出す中西投手コーチが苦しい胸の内を明かした。

 「ブルペンを預かるものとして、(横浜戦では)球児を使いたくはない。展開によってはいかせないといけないけど…」

 絶対に落とせない中日戦。右手骨折から復帰した久保田が腰痛で再離脱したこともあり、火の玉右腕は甲子園決戦の第2、3戦(8月30、31日)で連投を強いられた。故障明けにもかかわらず、2日間で3イニング55球を投げきった。だが、前日8月31日はファウルのたびに顔をゆがめた。疲労蓄積は目にも明らかだ。

 守護神の出番をなくす試合展開が理想だ。そのためには打線の奮起が不可欠になる。幸い、一時の不振を脱した打線は、4試合連続2ケタ安打と好調をキープ。援護は期待できる。

 「2試合リリーフに入って、そのしんどさは分かっている。長いイニングを投げて、球児に負担をかけないようにしたい」

 3日に先発予定の安藤は、守護神の出番が不必要な快投を誓う。中日戦で緊急シフトのためブルペン待機した右腕の鼻息は荒い。

 「疲労の具合? それは分かりません」と藤川。指名練習はアップだけでロッカールームに引き上げた。「うちの投手はいろんなところ(先発や中継ぎ)をやっているから」と岡田監督はスクランブルで乗り切る構えだ。切り札を温存して勝つ。この難題を乗り越えてこそ、道は開ける。

【2006/9/2 サンスポ.COM】
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