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 追う阪神には「恵みの雨」となったようだ。注目の阪神―中日(甲子園)は1日、雨天中止となった。前日はミスが出た2位阪神が1―7で首位の中日に完敗。嫌な負け方だった阪神ナインは、今季最後の直接対決が先送りとなり、一様に“歓迎ムード”だ。

 「(直接対決までに)中日が負けていれば面白いけれどな」と金本が言えば、選手会長の赤星は「首の皮1枚だが、逆転の可能性はゼロじゃない。直接対決が後に残るのは、僕らにとってはモチベーションになる」と意気込む。岡田監督も「楽しみは後ろに取っておこうや」と前向きだ。

 9月は6年ぶりの9連勝を含め、17勝4敗とハイペースで勝ち星を積み上げてきた。それだけに「ここであきらめたら意味がなくなる」と赤星。中日の優勝へのマジックナンバーは7、ゲーム差は3と、阪神が苦しい状況には違いないが、最後まで逆転Vを信じて戦い抜くつもりだ。

 日程面では阪神優位とも言える。残り12試合で8連戦が控える中日に対し、阪神は残り7試合で長い連戦もない。いざとなれば先発投手の中継ぎ投入も十分可能だ。

 中日は3日から、8勝8敗1分けと“苦手”の広島と4連戦。岡田監督は「広島はベストメンバーで戦ってくれるやろ」と期待を込めた。阪神はまず敵地でヤクルトと3連戦。奇跡を起こすためにはもう1試合も落とせない。

【2006/10/1 サンスポ.COM】
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