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（オープン戦、阪神３－１楽天、５日、倉敷）阪神・林威助（リン・ウェイツゥ）外野手（２８）が５日の楽天戦に４番・左翼で先発し、４打数２安打と大ハッスル。不振のライバル、浜中治外野手（２８）は３打数無安打と沈んだまま。“カンフル剤”では終わらせない。このまま一気に突き放し、右翼レギュラーを奪取する。
つかんだチャンスは、２度と放さない。サバイバルを勝ち抜く鉄則だ。不振の浜中に代わって、４番に座った林のバットが火を噴いた。一撃必殺の２安打で、開幕右翼スタメンを手繰り寄せた。
二回の第１打席で先発・一場の初球を叩いて、右前打。４番初安打で上々のデビューを飾ると、八回一死の第４打席で成長を見せつけた。
「とにかくポイントを（体に）近くということを考えていた。実戦に入ると、変化球が多くなってくるんで」
サイド右腕・川岸の誘いを、悠然と見切った。変化球が続いた６球目、スライダーをフルスイング。弾丸ライナーで右中間を破った。「ボールを落とすのが見えたんで」。一、二塁間で相手のジャッグルを確認すると、二塁ベースを蹴ってさらに加速。激走＆高速スライディングで三塁を陥れた。
昨年、一軍で積んだ経験が、速球には対応できるという自信になった。球を迎えにいくクセが消えた。ミートポイントを体に近づけ、引きつけることで、球の見極めができている。変化球への苦手意識は、もうない。
「４番になって興奮しとったんちゃうか」と岡田監督は目を細めた。
「これまでと気持ちは同じ。集中して結果を残すだけ」。林には４番抜てきにも気負いはない。だが、体は動く。長かった春季キャンプを終え、１カ月ぶりの完全オフだった２日。ゆっくり休もうと思っても、午前１０時に目が覚めた。「体をほぐそうと思ってね」。鳴尾浜の潮風を受けながら約１時間、散歩した。この好機を逃す手はないと、本能が休息を拒んだ。
「なかなか行けないからね。いい形で（福岡に）行きたい。そのためにも、打ちたいなと」と試合前から誓っていた。６日はソフトバンク戦（ヤフーＤ）。福岡は柳川高時代を過ごした思い出の地だ。もちろん、６日も４番を務める。“地元”でもう一押し。今年こそ、レギュラーを獲ってみせる。
【2007/3/6 サンスポ.COM】
つかんだチャンスは、２度と放さない。サバイバルを勝ち抜く鉄則だ。不振の浜中に代わって、４番に座った林のバットが火を噴いた。一撃必殺の２安打で、開幕右翼スタメンを手繰り寄せた。
二回の第１打席で先発・一場の初球を叩いて、右前打。４番初安打で上々のデビューを飾ると、八回一死の第４打席で成長を見せつけた。
「とにかくポイントを（体に）近くということを考えていた。実戦に入ると、変化球が多くなってくるんで」
サイド右腕・川岸の誘いを、悠然と見切った。変化球が続いた６球目、スライダーをフルスイング。弾丸ライナーで右中間を破った。「ボールを落とすのが見えたんで」。一、二塁間で相手のジャッグルを確認すると、二塁ベースを蹴ってさらに加速。激走＆高速スライディングで三塁を陥れた。
昨年、一軍で積んだ経験が、速球には対応できるという自信になった。球を迎えにいくクセが消えた。ミートポイントを体に近づけ、引きつけることで、球の見極めができている。変化球への苦手意識は、もうない。
「４番になって興奮しとったんちゃうか」と岡田監督は目を細めた。
「これまでと気持ちは同じ。集中して結果を残すだけ」。林には４番抜てきにも気負いはない。だが、体は動く。長かった春季キャンプを終え、１カ月ぶりの完全オフだった２日。ゆっくり休もうと思っても、午前１０時に目が覚めた。「体をほぐそうと思ってね」。鳴尾浜の潮風を受けながら約１時間、散歩した。この好機を逃す手はないと、本能が休息を拒んだ。
「なかなか行けないからね。いい形で（福岡に）行きたい。そのためにも、打ちたいなと」と試合前から誓っていた。６日はソフトバンク戦（ヤフーＤ）。福岡は柳川高時代を過ごした思い出の地だ。もちろん、６日も４番を務める。“地元”でもう一押し。今年こそ、レギュラーを獲ってみせる。
【2007/3/6 サンスポ.COM】
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