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 メジャーリーガー相手の初登板となったフロリダ・マーリンズとのオープン戦で3回を無失点に抑えたボストン・レッドソックスの松坂大輔投手。オープン戦初登板となったボストン・カレッジ戦に続き、この日もバッテリーを組んだ正捕手ジェイソン・バリテックとの“コンビ”も少しずつ深まってきているようだ。『AP通信』が伝えている。

 この日迎えた最大のピンチは2回裏、四球と二塁打で1死二、三塁となった場面。打席のスコット・シーボル三塁手のカウントが2-1となったところで、バリテックがマウンドの松坂のもとへ歩み寄った。同通信社によると、このときバリテックは内角へのスライダーを要求し、松坂は英語で「YES」と答えたという。そして、松坂は仕切りなおしての1球目で、見事シーボルを見逃しの三振に。セーフティバントを試みた続く打者もファーストへのポップフライに打ち取り、ピンチを脱した。

 同通信社によると、試合後にこの場面を振り返った“女房役”バリテックは、松坂とは、英語でのコミュニケーションが厳しい分を補うために、手話のようなサインを使っていることを明かし、「松坂は理解してくれたみたいだね。いいボールだったよ」と、コメント。松坂とバリテックは、これまでブルペンでの投球練習など、ほとんどの場面でコンビを組んでおり、この場面はその成果が少し垣間見えたとも言える。

 ちなみに、この日はマーリンズがキャンプを張るフロリダ州ジュピターで試合が行われたが、試合開始8時間前の朝5時から並んだファンなどもおり、およそ8000席ある球場のチケットは完売したと、同通信社は報道。100人以上のメディアも押しかけたが、松坂から初回にヒットを放ったダン・アグラ二塁手などは、普段のマーリンズのキャンプには“あり得ない”この状況を、大いに楽しんでいたようだと伝えた。

2007年3月7日(水) 11時39分 ISM
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