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 オリックスが高知・秋季キャンプに招聘した元メジャーリーガーの野茂英雄氏(40)の3日間の指導が14日、ひとまず終了した。予想されたことだが、大石監督以下首脳陣、ピッチャー陣から日米通算201勝のビッグネームに称賛の嵐。野茂氏の伝家の宝刀、フォークを伝授され、「目からウロコが落ちた」と過剰反応する投手も。果たして野茂効果のほどは-。

 まさにNOMO様のための3日間だった。ブルペンに入った投手一人一人に、フォークの握りを教えたり、フォームの矯正。夜のミーティングでは打者に対する心構えも説いた。

 「すべてが勉強になった」と投手陣は口をそろえて崇めるが、建前と本音には、ややズレがあると関係者はいう。

 「みんな3日間でフォークを投げるコツをつかんだとは思っていないでしょう。昨年のこの時期、コリンズ前監督が『チェンジアップをマスターしている投手が少ない。最も有効な武器なのに、なぜチャレンジしないのか』と習得指令を出したが反応はいまひとつ。その理由が、“僕たちは小学校から野球をやっている。チェンジアップが投げられるなら、とっくに使っている”だった。今回の野茂さんへの称賛はリップサービスでしょう」

 野茂氏のように恵まれた体格があるわけではなく投法も違う。そのあたりは大石監督も承知しており、野茂氏には、技術面よりも投手としての心構えの伝授に期待していた。

 「彼と野球談義をすると、相手打者の心理やクセをよく観察しているなと感心した。技術以上に打者との駆け引きが投手にとっては重要なのだと、改めて知らされた。そこを、ウチの投手がミーティングなどで感じ取ってほしい」

 野茂氏と近鉄時代の5年間を過ごした佐々木チーフ投手コーチも「今回、野茂の話で最も印象に残ったのは“365日、野球のコトばかり考えていた”だった」と振り返る。

 オフは1年間の身体ケアの時期だが、頭のトレーニングは常に忘れずに、ということなのだ。

 技術面もさることながら、野茂が投げた“精神面のフォーク”が、オリックス投手陣の心のミットに収まっていれば、今回、高知で行われた「野茂教室」の効果は絶大だったといえるが。(夕刊フジ編集委員・高塚広司)

【2008/11/14 ZAKZAK】
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