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松坂、待ってろ!! 阪神が、メジャー移籍を目指す井川慶投手(27)のポスティング申請手続きを21日に行うことが14日、明らかになった。西武・松坂の入札にも参加したヤンキースの大攻勢をはじめ、最大15球団による大争奪戦が予想されるが、12月早々には移籍先が決定する見通し。井川Vs松坂の投げ合いが実現へ向かうか-。
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“タテジマ”から“ピンストライプ”に着替えた井川と、レッドソックス入りした松坂が海の向こうで投げ合う。プロ野球ファンとしてはたまらないシーンが、来季見られるかもしれない。
現地時間の13日には米国のスポーツ専門テレビ局「ESPN」がホームページ(HP)で、松坂はレッドソックスが4200万ドル(約50億円)で落札したと報じた。西武はこの日の取締役会で応札額受諾を最終決定しており、15日に日米で同時発表される。同様の手順を踏む・ヤクルト・岩村、阪神・井川に先立って、松坂の移籍先が明らかになる。
さあ、次は井川の番だ。松坂のポスティングが終わった後のタイミングを見計らって、入札時期を検討していた阪神が続いて動き出す。「来週早々になると思います」と沼沢正二球団本部長(48)は週明け21日の申請方針を明言した。
大リーグ側は、GM会議(フロリダ州ネイプルズ、現地13-17日)で編成等を模索し合っている。「GM会議中は、向こうは動かない」と同本部長。大リーグの動向を見据えて、慎重に入札時期をうかがってきた。
松坂とは対照的に、井川は入札相場が日本円で10億円前後と言われ、左腕ながら“お買い得感”がある。「最大で15球団が入札する可能性がある」と、米球界関係者は大争奪戦を予想している。
現時点ではマリナーズが獲得に熱心で、メッツの入札もほぼ確実。ヤンキースやドジャース、ジャイアンツなども興味を示している。松坂を35億円で入札しながら“次点”との報道があったレンジャーズの出方も注目される。この流れでは、松坂を超える争奪戦になることは必死の情勢だ。
中でも注目は、松井秀が在籍するヤ軍の動向だ。「レ軍に対抗して、最終的に井川の獲得に乗り出してもおかしくない」と米球界関係者。松坂が獲得できなければ、FA市場に乗り出す方針だが、GM会議の成り行き次第では井川の入札に加わる可能性は十分にある。豊富な資金力にモノをいわせて入札に参加すれば、一躍、本命球団に躍り出る。
レ軍とヤ軍は同じア・リーグ東地区で優勝を争うライバル球団。もしもヤンキース・井川が誕生し、松坂との投げ合いになれば、それだけでも大きな話題作りになる。12月早々にもメジャーリーガー『IGAWA』が誕生する。日本を代表する左右のエースが、来季は東海岸を熱くするかもしれない。
★英会話の勉強?それどころじゃ
この日の井川は、都内のホテルで行われたコンベンションに出席し、最多奪三振賞を受賞。「3度目ですが、最後は狙って獲れたんで自信になります。素晴らしい賞に恥じないよう野球人生を頑張りたいと思います。メジャーでも? 分からないけれど、がんばります」とコメントした。
同じホテルでは宮崎オーナーがオーナー会議に出席。「来たら、握手したのにな」と同オーナーは残念がる一幕も…。
「(入札)金額? 気になりません。忙しくて。英会話の勉強? 忙しくてそれどころじゃないです。練習も出来ないんですよ…」と井川。今後はメディカルチェックなどを受け、18日にはファン感謝デー(甲子園)に出席。ファンに最後のタテジマ姿を見せる。
【2006/11/15 サンスポ.COM】
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