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【クリアウォーター1日= Bryan Hoch / MLB.com 】開幕投手の呼び声も高いニューヨーク・ヤンキースの王建民が、フィラデルフィア・フィリーズとのオープン戦に先発し、2イニングを無失点に抑えた。今オフ、磨きをかけているチェンジアップを随所に織り交ぜた投球内容で、現ヤンキー・スタジアムで迎える最後の開幕戦での先発という栄誉をほぼ手中に収めたようだ。

 王は今キャンプで、昨年は1試合当たり3~4球程度しか投げなかったチェンジアップの向上をテーマに、デイブ・イーランド投手コーチ、ロン・ギドリー前投手コーチの2人から熱のこもった指導を受けた。昨年チームトップの19勝を挙げるも、宿敵レッドソックスなど一部の球団に決め球シンカーを狙い打たれた王に対し、ジョー・ジラルディ監督が、緩急をつけた投球術をマスターするよう求めていたからだ。

 王自身も、これまではどれもハードに投げ込む球ばかりで、ソフトに放れる球の必要性を感じていたという。「同地区内のチームとはシーズン中に4、5試合先発機会がある以上、こちらも対策を打たなければ」としていたジラルディ監督も、ツーシームとフォーシームという2種類の速球とスライダー、さらにチェンジアップを駆使して好投を見せた王に対し「これで開幕先発の公算が強くなった」と合格点。

「選手は毎年上達していくもの。去年はスライダーが威力を増したし、今後努力を続ければ完ぺきな投手に近づけるだろう。今でもかなりいいけどね」と評し、一層の飛躍に期待を寄せている。

【2008/3/2 MAJOR.JP】
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