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 テンション、ガチ上がり!! 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(35)が5日、神戸市のスカイマークスタジアムでレッドソックスの松坂大輔投手(28)と初の合同自主トレを行った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補合宿(16日~宮崎市)を前に、フリー打撃で対決。あわや松坂の顔面直撃という強いライナーを放つなど、サムライジャパンの投打の軸が真剣モードで熱く火花を散らした。

 垂直に立てた漆黒のバットを、スッとマウンド方向へ突き出す。イチローの鋭い視線の先には、松坂がいる。

 「ぜいたくですよね。僕は宮崎合宿まで実戦練習ができない。生きた球を見られた。テンションはガチ上がりしました。ガチガチでした」

 最高のライバルと認め合う同士。1月に都内で一緒に食事した際、松坂が西武の宮崎・南郷キャンプに合流すると聞き、イチローから「神戸に寄ってから行けば。来るのならどうぞ」と声をかけたことで夢のコラボが実現した。先月29、30日には同じ日本代表候補の小松(オリックス)と対戦したが、この日の相手はレベルが違った。

 序盤は速い球に目を慣らしたが、周囲をヒヤッとさせたのは14球目だった。強烈なライナーが、松坂の顔のすぐ横をかすめた。クールな男も「こんなところでけがをしたらシャレにならない」と思わず苦笑いでしゃがみ込んだ。それでも「力のある球がくるから、いいポイントで捕らえれば力のある打球がいくわけだから」。全力で投げた怪物へ、天才からの敬意を込めた打球でもあった。

 全43球。31スイングで安打性の当たりは9本。21球目にはバットをへし折られ、空振りや見逃しには「ナイスボール」と声をかける。松坂の能力の高さを改めて感じた。

 前夜(4日)にも神戸市内で夕食をともにしたが、話題はもちろんWBC。「チームメートとして、まったく同じ方向に向かっている」と連覇への思いを再確認した。一方の松坂も「WBCが近づいているのを実感させられました」と、イチローの熱い思いに触れ表情を引き締めた。

 「まだ松坂選手のテンションに追いつけていないので、宮崎に入るときにはジャパンのユニホームを着て乗り込める状態で臨みたい」

 練習前の待ち合わせ場所のホテルのロビーに、レッドソックスのユニホーム姿で現れた松坂を引き合いに、15日集合の宮崎合宿への思いを表現したイチロー。松坂とのコラボは、間違いなく天才の魂に火をつけた。


【イチロー&松坂トーク】「最高の練習」

 --練習の感想を

 イチロー「(松坂が)かかっていましたね。ユニホームでホテルのロビーに現れましたから。いいと思います」

 松坂「テンションを上げて宮崎に行きたいと思っていたので、気分よく(西武キャンプ地の)南郷に行けると思います」

 --フリー打撃で対決したが

 イチロー「気持ち良かった。僕は宮崎に行くまで実戦練習できないので。テンションがガチ(本気で)上がりしました。ガチガチでした」

 松坂「最高の打者なので最高の練習でした。精度はまだまだですけど、外角低めに力のあるボールを投げることを意識しました」

 --練習中はどんな会話を

 イチロー「生産性のない会話です。特に何も生まれることなく時は過ぎたな、と」

 松坂「(自分も)今のが答えです…」

 イチロー「お前は(何かが)生まれてこないのはおかしいんじゃないの? 謙虚に気の利いたことを言えよ」

 松坂「(熟考の末)…困りましたね…」

 イチロー「イヤな間だな。これが15日へ向けての課題だよ。今、右と左、どっちの脳みそが動いている?」

 松坂「どっちも動いていません」(笑)

 --宮崎合宿に向けて

 イチロー「まだ松坂選手のテンションに追いつけていないので、宮崎にはジャパンのユニホームを着て乗り込める状態で臨みたい」

 松坂「すぐに実戦練習があるということなので、しっかり仕上げて万全の状態でイチローさんを迎えたいと思います」

【2009/2/6 サンスポ.COM】
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