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 岡山市のJR岡山駅で25日夜、在来線ホームから男性を線路に突き落としたとして、県警鉄道警察隊と岡山西署が殺人未遂の現行犯で大阪府大東市の無職の少年(18)を逮捕した事件。男性は電車にはねられ、26日早朝、出血性ショックで死亡、県警は殺人容疑に切り替えて捜査中。少年は25日から家出中で果物ナイフを所持しており、「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」などと供述しているという。

 調べでは、死亡したのは岡山県倉敷市笹沖、県土木部道路建設課主任、仮谷国明さん(38)。仮谷さんは25日午後11時5分ごろ、岡山駅の山陽線下り2番ホームで帰宅のため電車を待っていたところ、少年に背後から突き落とされ、瀬戸発岡山行き普通電車(4両編成)にはねられた。

 仮谷さんは市内の病院に運ばれたが26日午前4時15分ごろ、出血性ショックで死亡した。

 現場付近で警戒中だった鉄警隊員が、列車の警笛で約1分後に駆け付け、ホームにいた少年を取り押さえた。少年から事情を聴くと突き落としを認めたという。当時、ホームには通勤客ら約300人がおり、前を向いて列車を待っていた仮谷さんが少年に押されるのを数人が目撃していた。少年は2列目に並んでいたとみられる。

 少年は今月に大阪の府立高校を卒業したばかりで、25日から所在が不明になったことから、両親が大阪府警四條畷署に捜索願を出していた。

 岡山西署の調べに対し、少年は「誰か人を刺してやろうと思った」と話しており、大阪から在来線に乗って25日午後7時ごろ、岡山駅に到着。駅周辺をうろついていたという。逮捕当時、刃渡り12センチの果物ナイフを所持しており、黒色のショルダーバッグ、現金3560円と岡山駅から140円区間の切符を持っていた。

 岡山駅に来たことについて少年は「フラリときた。仮谷さんについては、どんな人か知らない」と話しているという。

 仮谷さんは妻と長女、次女の4人家族。当日は午後10時過ぎまで残業していたという。

【2008/3/26 MSN産経ニュース】
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