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メジャー史上30人目の3000安打に到達したマーリンズのイチロー外野手に続々と祝福の声が寄せられている。
「真のプロフェッショナル」、「みんな立ち上がって彼を待っていた」
メジャー史上30人目の3000安打に到達したマーリンズのイチロー外野手に続々と祝福の声が寄せられている。
偉業に残り「1」と迫っていたイチローは7日(日本時間8日)の敵地ロッキーズ戦で「6番・中堅」でスタメン出場。その第4打席でフェンス直撃の三塁打を放ち、3000安打に到達した。打った直後は敵地でスタンディングオベーションが沸き起こり、サードベースに到達したベテランをチームメイトが祝福。イチローも仲間たちと抱き合って喜びをかみしめた。
まだ試合が終わる前に真っ先に祝福のコメントを発表したのはヤンキースでチームメイトだったデレク・ジーター氏だった。自身、歴代6位の3465安打をマークしており、「友人でありチームメイトのイチロー、3000安打クラブへの入会、おめでとう」と祝福。「私は、敵として対戦する喜び、仲間としてプレーする光栄を両方味わえる幸運に恵まれました。彼にとってベースボールは単なるスポーツ以上のものであり、職人の工芸品のようなものです。非常にハードな鍛錬をたゆまず繰り返し、磨き上げてきました。文字どおり、真のプロフェッショナル。彼が野球選手として築き上げる遺産の中では、この記録は数ある金字塔の1つに過ぎません」と敬意を表した。
試合後にはチームメイトのクリスチャン・イエリッチも「素晴らしいシチュエーションだった。みんな立ち上がって彼を待っていたね。今日ヒットを打つような気がしていたよ。打った瞬間は最高だった。最初はホームランかと思ったよ。それで、フェンスにボールが直撃した時はすごく興奮したね。彼のチームメートで光栄だよ。3000安打おめでとう。イチローは僕が一緒にプレーした選手の中で最も偉大な選手だよ」と満面の笑みで祝福した。
「とてつもないほどの尊敬の念を抱いている」、「握手を交わし祝福したい」
またMLB公式サイトでは歴代9位の3319安打を放っている殿堂入り選手、ポール・モリター現ツインズ監督もそのキャリアや技術を称賛。
「彼は安打を打つためにプレーしてきた。可能な限りヒットを打つことが彼のチームを助ける最良の方法だと考えたからであり、そして彼はそれをとても上手くこなした。とてつもないほどの尊敬の念を抱いている。月間50安打なんて野球選手にはまれなものを、彼は(2004年に)3回やった。
彼のように日本でプレーした年月を経て遅くこちらに来ていながら、こちらで3000安打を放つ機会を得るだなんて、それはとてもスペシャルなことだ。高いやる気に満ちた男だ。近く引退しようなんてつゆも思ってないだろうね。極めてユニークなスタイルをとっているが、それはとても効果的だと証明され、彼を殿堂入りに至らせた」
そうコメントしている。モリター氏はマリナーズ時代に打撃コーチを務め、イチローとは特別な絆で結ばれている。また、三塁打での3000安打達成はこれまでにモリター氏だけで、試合後の記者会見では「打球が上がった瞬間は(フェンスを)越えてほしいと思いました。ただ、結果的には、三塁打で決めたというのはポール・モリターと僕ということだったので、結果的にはそのほうが良かったなというふうに思いました」と話していた。
また歴代3位の3771安打をマークし、同じく殿堂入りを果たしているハンク・アーロン氏も以下のように賛辞を贈っている。
「彼のキャリアを通してのパフォーマンスに、私はとても感銘を受けてきた。3000安打を放つこと、ごく少数しかこれを達成したと言うことはできない。500本塁打もまた別の偉大なマイルストーンとされている。しかし彼の3000安打は、日本とアメリカとの両方でどのくらい彼に一貫性があったのかを示している。
彼が殿堂に全てを寄贈するつもりだと聞けてとてもうれしい。マイルストーン達成後にそれを行った選手はこれまで2人しかいなかったはずで、それは私とトム・シーバーだ。彼がまたここ(アトランタ)に来た際には、降りていって、彼と握手を交わし、祝福したいと思う」
「本当の意味での金字塔」、「対戦できて光栄だった」
そのほか、イチローには球団や関係者から続々と祝福のコメントが寄せられており、以下に主なものを紹介したい。
○ジャンカルロ・スタントン(現マーリンズ)
「おめでとう、レジェンドかつマイブラザー、イチロー!!!!!」(インスタグラム)
○ボビー・バレンタイン
「オメデトウ!! これまでで最も偉大な打者の一人に祝福を!! イチロー!!! 3000! イエス!!」(インスタグラム)
○トリー・ハンター(2015年ツインズで引退)
「3000安打という課題達成、おめでとう、イチロー。対戦できて光栄だった」(ツイッター)
○マイク・キャメロン(マリナーズ時代にともにプレー)
「この男と一緒にプレーできて光栄だった」(ツイッター)
○王貞治・ソフトバンク会長
「おめでとうございます。アメリカでも認めざるを得ない本当の意味での金字塔ですね。日本球界にとっても大変誇らしく輝かしい記録です。心技体、常に野球をするための準備ができている、そういう彼の生き様そのものが野球界全体に影響していると言えます。イチロー君、いやイチローさん、気の済むまで野球をやってください」(球団発表)
○熊﨑勝彦・プロ野球コミッショナー
「日本のプロ野球界からメジャーリーグへ渡り16年間で3000本もの安打を積み上げ続けてきたイチロー選手に対して、心から敬意を表します。走・攻・守で引き続きハイレベルなプレーを続けるイチロー選手は日本人の誇りであり、日本のプロ野球界が生んだ、まさに世界最高峰の選手であると思います。今後も1本でも多くの安打を放ち、世界中の野球ファンや、日本国民に夢を与え続けるような存在であってほしいと思います」(NPB発表)
○マリナーズ
「“グリフィー・ウィークエンド”にとって最高のエンディング。一人のマリナーズ・レジェンドを祝う最中に、もう一人が歴史を作った――おめでとうイチロー!」(公式ツイッター)
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count
「真のプロフェッショナル」、「みんな立ち上がって彼を待っていた」
メジャー史上30人目の3000安打に到達したマーリンズのイチロー外野手に続々と祝福の声が寄せられている。
偉業に残り「1」と迫っていたイチローは7日(日本時間8日)の敵地ロッキーズ戦で「6番・中堅」でスタメン出場。その第4打席でフェンス直撃の三塁打を放ち、3000安打に到達した。打った直後は敵地でスタンディングオベーションが沸き起こり、サードベースに到達したベテランをチームメイトが祝福。イチローも仲間たちと抱き合って喜びをかみしめた。
まだ試合が終わる前に真っ先に祝福のコメントを発表したのはヤンキースでチームメイトだったデレク・ジーター氏だった。自身、歴代6位の3465安打をマークしており、「友人でありチームメイトのイチロー、3000安打クラブへの入会、おめでとう」と祝福。「私は、敵として対戦する喜び、仲間としてプレーする光栄を両方味わえる幸運に恵まれました。彼にとってベースボールは単なるスポーツ以上のものであり、職人の工芸品のようなものです。非常にハードな鍛錬をたゆまず繰り返し、磨き上げてきました。文字どおり、真のプロフェッショナル。彼が野球選手として築き上げる遺産の中では、この記録は数ある金字塔の1つに過ぎません」と敬意を表した。
試合後にはチームメイトのクリスチャン・イエリッチも「素晴らしいシチュエーションだった。みんな立ち上がって彼を待っていたね。今日ヒットを打つような気がしていたよ。打った瞬間は最高だった。最初はホームランかと思ったよ。それで、フェンスにボールが直撃した時はすごく興奮したね。彼のチームメートで光栄だよ。3000安打おめでとう。イチローは僕が一緒にプレーした選手の中で最も偉大な選手だよ」と満面の笑みで祝福した。
「とてつもないほどの尊敬の念を抱いている」、「握手を交わし祝福したい」
またMLB公式サイトでは歴代9位の3319安打を放っている殿堂入り選手、ポール・モリター現ツインズ監督もそのキャリアや技術を称賛。
「彼は安打を打つためにプレーしてきた。可能な限りヒットを打つことが彼のチームを助ける最良の方法だと考えたからであり、そして彼はそれをとても上手くこなした。とてつもないほどの尊敬の念を抱いている。月間50安打なんて野球選手にはまれなものを、彼は(2004年に)3回やった。
彼のように日本でプレーした年月を経て遅くこちらに来ていながら、こちらで3000安打を放つ機会を得るだなんて、それはとてもスペシャルなことだ。高いやる気に満ちた男だ。近く引退しようなんてつゆも思ってないだろうね。極めてユニークなスタイルをとっているが、それはとても効果的だと証明され、彼を殿堂入りに至らせた」
そうコメントしている。モリター氏はマリナーズ時代に打撃コーチを務め、イチローとは特別な絆で結ばれている。また、三塁打での3000安打達成はこれまでにモリター氏だけで、試合後の記者会見では「打球が上がった瞬間は(フェンスを)越えてほしいと思いました。ただ、結果的には、三塁打で決めたというのはポール・モリターと僕ということだったので、結果的にはそのほうが良かったなというふうに思いました」と話していた。
また歴代3位の3771安打をマークし、同じく殿堂入りを果たしているハンク・アーロン氏も以下のように賛辞を贈っている。
「彼のキャリアを通してのパフォーマンスに、私はとても感銘を受けてきた。3000安打を放つこと、ごく少数しかこれを達成したと言うことはできない。500本塁打もまた別の偉大なマイルストーンとされている。しかし彼の3000安打は、日本とアメリカとの両方でどのくらい彼に一貫性があったのかを示している。
彼が殿堂に全てを寄贈するつもりだと聞けてとてもうれしい。マイルストーン達成後にそれを行った選手はこれまで2人しかいなかったはずで、それは私とトム・シーバーだ。彼がまたここ(アトランタ)に来た際には、降りていって、彼と握手を交わし、祝福したいと思う」
「本当の意味での金字塔」、「対戦できて光栄だった」
そのほか、イチローには球団や関係者から続々と祝福のコメントが寄せられており、以下に主なものを紹介したい。
○ジャンカルロ・スタントン(現マーリンズ)
「おめでとう、レジェンドかつマイブラザー、イチロー!!!!!」(インスタグラム)
○ボビー・バレンタイン
「オメデトウ!! これまでで最も偉大な打者の一人に祝福を!! イチロー!!! 3000! イエス!!」(インスタグラム)
○トリー・ハンター(2015年ツインズで引退)
「3000安打という課題達成、おめでとう、イチロー。対戦できて光栄だった」(ツイッター)
○マイク・キャメロン(マリナーズ時代にともにプレー)
「この男と一緒にプレーできて光栄だった」(ツイッター)
○王貞治・ソフトバンク会長
「おめでとうございます。アメリカでも認めざるを得ない本当の意味での金字塔ですね。日本球界にとっても大変誇らしく輝かしい記録です。心技体、常に野球をするための準備ができている、そういう彼の生き様そのものが野球界全体に影響していると言えます。イチロー君、いやイチローさん、気の済むまで野球をやってください」(球団発表)
○熊﨑勝彦・プロ野球コミッショナー
「日本のプロ野球界からメジャーリーグへ渡り16年間で3000本もの安打を積み上げ続けてきたイチロー選手に対して、心から敬意を表します。走・攻・守で引き続きハイレベルなプレーを続けるイチロー選手は日本人の誇りであり、日本のプロ野球界が生んだ、まさに世界最高峰の選手であると思います。今後も1本でも多くの安打を放ち、世界中の野球ファンや、日本国民に夢を与え続けるような存在であってほしいと思います」(NPB発表)
○マリナーズ
「“グリフィー・ウィークエンド”にとって最高のエンディング。一人のマリナーズ・レジェンドを祝う最中に、もう一人が歴史を作った――おめでとうイチロー!」(公式ツイッター)
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count
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