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3度目対戦に


 【サンディエゴ(米カリフォルニア州)16日(日本時間17日)=米沢秀明】またまた韓国を挑発?! WBC2次ラウンドで強敵キューバに快勝して波に乗る侍ジャパンは、準決勝進出をかけて17日(同18日)に韓国と激突する。決戦ムードが高まる中、チームリーダーのイチロー外野手(35)からは、宿敵を「別れた彼女」にたとえる“イチ流”発言が飛び出した。前回2006年大会では、「30年発言」で韓国を逆なでしたイチロー。これも、V2への作戦か。

 松坂の快投で、6-0と快勝した15日(日本時間16日)のWBC2次ラウンド、キューバ戦。沸きに沸く日本ベンチの中で、5打数無安打に落球と精彩を欠いたイチローは、日韓戦を翌日に控えた16日の練習でもノリは今ひとつ。それでも、練習後、韓国戦に向けた話を振ると、苦笑いを浮かべながらも、冗舌にしゃべり始めた。

 「(韓国とは)縁がありますねえ。別れた彼女に街でまた会っちゃうって感じ。あるからね、そういうこと。だったらもう2人は結婚しちゃった方がいいかもしれない。そこまで縁があるのなら」

 今大会中、韓国については、強いライバル心もあり、あまり多くは語ってこなかったイチローだが、この日は違った。今大会の韓国チームの印象を続けて聞かれると、落ち着いてコメントした。

 「韓国の野球は、どちらかというと米国の野球に近いような感じがする。体も大きいし。日本の野球というよりはね。(どう近いかについては)そこは、ぼやかしておいた方がいいでしょうけど」

【過剰に意識させ】

 世界一に輝いた前回2006年のWBCでは、イチローの韓国を挑発する言動が大きな波紋となって広がった。

 ★30年発言 大会前「向こう30年は日本には手が出せない、そんな感じで勝ちたい」とチームを鼓舞した。

 ★最も屈辱的な日 2次リーグで1-2で敗れた瞬間、「F〇〇K!!」と絶叫。「野球人生で最も屈辱的な日」と吐き捨てた。

 これが、韓国チーム、韓国メディアを大いに刺激。相手に過剰に意識させたことが功を奏してか、1次リーグ(2-3で負け)、2次リーグ(1-2で負け)と連敗した日本は、3度目の対戦となった準決勝では6-0と快勝。「最高に気持ちいいですね」といったイチローはじめ、王ジャパンは、そのまま勢いに乗って、決勝でキューバを破って優勝した。

 今大会から採用された敗者復活戦を含む変則トーナメントのダブルエリミネーション方式は、まさに日韓戦の増加を意図して作り出されたような方式だ。1次ラウンドで2度対戦(14-2、0-1で1勝1敗)した日韓両国、2次ラウンドでも同組となり、17日の2回戦に続いて、今後は20日の1位決定戦で対戦し、23日の決勝でぶつかる可能性もあるなど、最大5試合戦う。だから、「別れた彼女に街でまた会っちゃうって感じ」になるのだが…。

 決戦前日のこの日は、「ペトコ・パークだから(愛犬の)一弓(いっきゅう)を連れてこようかな。『ペトコ』とか言っても日本じゃわからないでしょ。でもふざけているわけじゃないよ。半分だけふざけているだけ」と、イチローは降り注ぐ日差しの中で、まるでピクニック気分。韓国なんて眼中にナシ?というかのように、ペット用品会社「PETCO」がスポンサーとなっている同球場で、愛犬とのおだやかなひとときまでイメージしていた。

 ピンク色のボーダーの長袖シャツの上にTシャツを着て、さっそうと球場をあとに。17日に再会する「別れた彼女」は、どんな顔をして、イチローを迎えるのだろうか?


【2009/3/17 ZAKZAK】
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